Profile
ロジスティード株式会社 K.O さん
2013年、新卒で現在所属の会社に入社。キャリアのスタートは、自動車部品の輸出業務を担当する物流現場だった。現場で培ったオペレーションへの深い理解を武器に、2018年に人事部へ異動。国内グループ会社を対象とした制度標準化プロジェクトに従事し、働き方改革や同一労働同一賃金、退職金制度の統一など、人事企画の領域で専門性を磨く。
その後、活躍の舞台をグローバルへと拡大。2年間のオランダ赴任を経て、ヨーロッパ地域の人事総務部門の統括を経験。多様な文化や価値観が交錯する環境下で、グローバル人事としての基盤を築いた。
帰国後の現在は、海外事業の人事担当として、さらなる挑戦の最中にいる。特に、M&Aによってグループに加わった海外法人の経営層に対する報酬制度の設計・運用という、極めて専門性が高く、事業戦略に直結するミッションを担う。現場経験に裏打ちされた現実感覚と、グローバルな舞台で培った戦略的視点を併せ持ち、企業の成長を人事の側面から力強くドライブしている。
※経歴はインタビュー時点のものです。
体系的な知識と
グローバルで通用する視点の必要性
− 受講の動機やきっかけを教えてください。なぜ受講を決意されたのでしょうか。
受講の直接的なきっかけは、会社から研修を受けてみないかと声をかけてもらったことでした。自身のキャリアを振り返る良い機会だと感じ、どのような学びが今の自分に必要かを考えました。
私の人事としてのキャリアは、国内グループ会社の制度標準化という企画業務から始まりました。働き方改革への対応や退職金制度の統一など、特定の領域では深く経験を積むことができましたが、一方で人事という広範な領域全体を見渡したとき、自分の知識や経験に偏りがあることを認識していました。未経験の人事分野もあり、HRパーソンとして体系的な知識が不足していることに課題を感じていたのです。海外に関する業務に携わっていますので、グローバルのHRの考え方や視点を身につけたいとも考えていました。
そんな中で、いくつかの選択肢を比較検討しました。例えば、短期間で知識をインプットする集中講座もありましたが、3日間で詰め込むスタイルでは、学んだことが自分のものになるか少し不安がありました。
Every HR AcademyのHRBP養成講座は、4ヶ月という期間をかけてじっくりと学べる点、また、2週間に1回というペースで講義があり、次の講義までに課題に取り組む時間もあるという点に魅力を感じました。「強制的に学び続けなければならない環境」が、多忙な業務の中でも着実に知識を定着させてくれると考えたのです。人事の各領域を網羅的に学びながら、グローバルな視点も得られるというカリキュラムも、私が求めていたものでした。自分の課題を克服し、次のステージへ進むための最適な選択だと思い、受講を決意しました。
インセンティブ制度の本質を再認識し
第一線で活躍するプロフェッショナルの思考を知る
− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。
4ヶ月の講座の中でも、特に印象に残り、現在の業務に大きな影響を与えたのが「Day5 報酬とインセンティブ」のテーマです。ちょうど私が、M&Aでグループに加わった海外法人の役員報酬制度の設計に取り組んでいる最中だったこともあり、講義で語られる一つひとつの内容が非常に実践的に感じられました。
講座を通じて自社の制度を客観的に見直した結果、 インセンティブ制度については、重要な視点が少し足りていないのでは、と感じました。それは、「インセンティブとは、対象者をいかにモチベートするか」という本質的な目的です。この気づきは非常に大きく、アサイメントでもこのテーマを取り上げ、現在、具体的な改善策に取り組んでいます。
もう一つ刺激的だったのが、三井化学の小野様とGEヘルスケア・ジャパンの小田様による特別講義です。お二人とも、HRのプロフェッショナルとして経営の最前線で活躍されており、その言葉には説得力がありました。特に、小田様の「人事は難しく考えすぎ。もっとシンプルに、事業貢献という大局で捉えるべきだ」というメッセージは心に残っています。私たちは日々の業務の中で、つい制度の細部にこだわりがちです。しかし、それが本当に事業の成長に貢献しているのか、という最も重要な視点が抜け落ちてしまう危険性があることを改めて認識することができました。
効果的な学習ペースと
多様な仲間との議論が生み出す多角的な視点
− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?
この講座の魅力を挙げるとすれば、まず効果的な学習ペースが挙げられます。4ヶ月間にわたり、2週間に1回の講義というスケジュールは、私にとって非常に効果的でした。もし毎週の開催であれば、日々の業務との両立が難しく、消化不良に陥ってしまったかもしれません。逆に月1回では間が空きすぎてしまい、学習の連続性が途切れてしまう。2週間という期間は、講義内容を自分なりに反芻し、課題に取り組み、次のテーマへの準備をするのに最適な時間でした。このリズムのおかげで、着実に学びを深めていくことができました。また、オンラインでの開催は、移動時間を気にすることなく講義に集中できるため、非常に効率的だと感じました。
そして、この講座の最大の魅力は、「多様なバックグラウンドを持つ受講生とのディスカッション」にあったと感じています。参加者は、企業の規模も業界も様々で、それぞれのHR担当者が抱える課題や視点も多岐にわたります。比較的小規模な組織で採用から制度設計まで幅広く担当されている方もいれば、私のように大企業の中で専門領域を担っている方もいました。自社では「当たり前」だと思っていた制度や運用方法が、他社では全く異なるアプローチを取っていることを知る。あるいは、全く違う業界で働く方と、実は同じような組織課題で悩んでいることを共有し合う。こうした経験を通じて、自分の視野が広がり、物事を多角的に捉える力が養われました。
「パフォーマンスの最大化」への意識と
具体的な制度改定へのアクション
− 受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化はありましたでしょうか。具体的な変化がありましたら教えてください。
受講前も、もちろん会社の成長に貢献したいという思いはありましたが、自分の業務がどのように会社に役立っているのかについて実感しづらい部分もありました。しかし、講座の中で「ダイナミックHRマネジメント」の考え方に触れたことで、採用・育成・評価・報酬といった全てのHR施策は、それ自体がゴールなのではなく、「従業員のパフォーマンスを最大化し、最終的に事業の成長に貢献するために存在する」という、非常にシンプルかつ本質的な視点を意識するようになりました。
このマインドの変化は、具体的なアクションにも繋がっています。講座で課題として認識したインセンティブ制度について、現在、よりモチベートできる内容となるよう、具体的な改定プロジェクトを進めています。講座で学んだグローバルスタンダードな報酬理論や他社の事例が、議論を進める上で役に立っています。
積極的な参加で得られる
価値ある刺激
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
この講座は、通常の業務に加えて時間や費用といった投資が必要になることは事実です。しかし、その投資に見合う価値があると思います。
そして、講座への積極的な参加により、その価値はさらに上がると思います。ただ講義を聞いて知識をインプットするだけでも多くの学びはありますが、それだけではもったいない。多様なバックグラウンドを持つ他の受講生とのディスカッションを通じて、価値のある刺激を得ていただければと思います。
