サイエンス・オブ・ハピネスで組織のウェルビーイングを高める

1. なぜウェルビーイングが重要か


ESG経営や組織のパーパスの重要性がより問われる中、「Well-being(ウェルビーイング)」と呼ばれる幸福感の追及もとても重要になっています。この「Well-being(ウェルビーイング)」の追及は、従業員個人のみならず、組織に対しても良い影響を及ぼすことが研究によって明らかになっているからです。アメリカのUniversity of California, Riversideで、ディスティングイッシュトプロフェッサー(distinguished professor)として研究を続けるSONJA LYUBOMIRSKYなどらの論文(Lyubomirsky, S., King, L., & Diener, E. (2005). The Benefits of Frequent Positive Affect: Does Happiness Lead to Success? Psychological Bulletin, 131(6), 803–855.)によると、「Well-being(ウェルビーイング)」が個人のみならず組織においても、様々な観点で「成功」に繋がっていることを示しています。
  • 生産性: 20〜40%程度向上
  • 離職率: 25%減少
  • 従業員満足度: 29〜50% 向上
  • 年収: 3〜24 % 向上
  • 社内評価: 17〜47%向上

しかし、この「Well-being(ウェルビーイング)」という概念は誤解を招きやすいものであり、Happiness(幸せ)やエンゲージメントとどのように違うのか、また組織内において何をしていくべきか、どのように測定していくべきなのかを正しく理解できる機会は多くありません。そこで、Science of Happiness研究の第一人者であり、UC Berkeleyの心理学部門研究機関Greater Good Science Centerでサイエンス・ディレクターを務めるEmiliana Simon Thomas(エミリアーナ・サイモントーマス)をお招きし、特別に講演頂きました。Well-beingやHappinessを哲学ではなく、社会学・心理学・脳神経科学の観点から研究し続けている彼女から、経営戦略、組織戦略としてのWell-beingやHappinessについて解説頂いています。

2. 映像で学んで頂ける内容


1. ”The Science of Happiness”とは

2. 従業員の幸福感の測定方法

3. Well-being高い職場づくり

4. 燃え尽き症候群とオーバーウェルム症候群

5. Q&Aセッション

Well-being(ウェルビーイング)経営や科学的な研究に基づくHappinessという概念、またWell-beingの高い職場づくりに興味関心のある方にお勧めです。

完全版(1時間12分)の聴講をご希望の方は、その旨お問い合わせください。


3. サイエンスオブハピネスとは


What is “Science of Happiness"?(サイエンスオブハピネスとは何か)

“Science of Happiness"とは、世界中の科学者によって心理学的・脳神経科学的な研究が進められている学問です。1980年代後半に、「幸せな人々を幸せにするものは何か?」という問いをアメリカの心理学者であるミハイ・チクセントミハイが立て、この概念が提唱されました。チクセンミハイは「Experience Sampling Method(経験サンプリング法)」を開拓し「Psychology of optimal experience(喜びの現象学)」と呼んでいるフローの経験の研究を進めている世界有数の研究者であり、その彼の功績もあり、現在"Science of Happiness"は世界中の科学者によって心理学的・脳神経科学的な研究がこれまでの以上のスピードで進められています。

How is “Positive Psychology" related to “Science of Happiness"?(ポジティブ心理学との関係性)

Well-being(ウェルビーイング)という言葉は古くから使われていますが、アカデミックな背景として1950年代心理学者のAbraham Maslow(アブラハム・マズロー)によって「Positive Psychology(ポジティブ心理学)」が提唱されたのが始まりと言われています。

50年の時を経て、2002年アメリカ人心理学者のマーティン・セリグマンの名著である「Authentic Happiness(世界で一つだけのしあわせ)」を通じてその表現が広がり、ポジティブ心理学を「ポジティブ感情と個人とコミュニティが繁栄する事を可能にする強さ」の研究として定義づけました。従って、ポジティブ心理学は「Science of Happiness」よりも、より広い分野の研究と見なすことができる学問で、自然科学だけでなく社会科学にも及び、主に「ポジティブ感情」と「個の強み」の研究に焦点を当てており、一般的な解釈では抽象度の高いものとなっています。

 
一方で、「Science of Happinessは、心理学を超えて、たとえば、運動が心理的幸福に与える影響や、ソーシャルメディアが幸福に与える影響など、私たちの日常に根差した研究が多くなされている学問であり、より実務的な学問と言えます。
 
当日は上記内容を踏まえ、Science of Happinessの研究結果から「Well-being高い職場づくりのヒント」を皆さんに学んで頂きます。

4. 登壇者プロフィール


Emiliana Simon-Thomas(エミリアーナ・サイモントーマス)
Science Director, Greater Good Science Center
UC Berkeleyの研究機関であるグレーター・グッド・サイエンス・センターのサイエンス・ディレクターを務めている。UCバークレーで心理学の博士号を取得し、感情的認知的プロセスがどのように相互作用して行動や脳の活動を形作るかを研究。また、UC Berkeleyビジネススクールの教壇にも立つ傍ら、世界中から60万人以上を登録しているBerkeleyX MOOCである「Science of Happiness」と、「Science of Happiness at Work Professional Certificate Series」の教授として教壇に立つ。2017年世界クラスの研究者が共同執筆した「The Oxford Handbook of Compassion Science」を出版している。

Emiliana Simon-Thomas is the Science Director at UC Berkeley’s Greater Good Science Center. A Berkeley native, she earned her PhD in Psychology studying how emotional and cognitive processes interact to shape behavior and brain activity. She also co-teaches The Science of Happiness, a BerkeleyX MOOC that has enrolled over 600,000 people from all over the world, as well as the Science of Happiness at Work Professional Certificate Series. Alongside her academic and popular writing, Emiliana recently co-edited the Oxford Handbook of Compassion Science, a transdisciplinary compendium of articles from world-class researchers.

Link:https://executive.berkeley.edu/emiliana-r-simon-thomas
松澤 勝充(マツザワ マサミツ)
株式会社Every CEO
神奈川県出身1986年生まれ。㈱トライアンフでの執行役員経験を経て、2018年8月よりHaas School of Business, UC Berkeleyのプログラムで留学し2019年5月修了。同年、MIT Sloanで “AI: Implications for Business Strategies”を学び、2020年4月に株式会社Everyを設立。

保有資格:
・Global Profession Human Resources (HRCI)
・The Science of Happiness at Work(UC Berkeley)
・ピープル・アナリティクス(authorized by the University of Pennsylvania)
・ARTIFICIAL INTELLIGENCE: IMPLICATIONS FOR BUSINESS STRATEGY(MIT Sloan certificate)
・DiSC認定トレーナー

Well-being/Happinessに関しての基礎を知りたい方はこちら


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