ケーススタディ「戦略的採用プロジェクト withカスタムライフ様」 - 株式会社Every

「経営・現場・人事をつなぐ、オーダーメイドのコンサルティング」

Everyの戦略的採用プロジェクトwithカスタムライフ様

(左から石矢様、田村様、松原様、弊社松澤)

【株式会社 カスタムライフ様】
お買い物攻略メディア『CUSTOMLIFE』を主軸としたメディア事業を展開。ユーザーに価値あるコンテンツを提供し、最高の選択肢と出会える場所を創り出すことをミッションに掲げる。ファッションから化粧品、日用品、家電など様々な領域で広告効果やマネタイズの面で急成長を遂げ、今後はペルソナ思考とコンテンツへのこだわりを活かし、新たなメディア展開やシナジー効果のある新規事業の創出に注力している。

会社HP:https://customlife.co.jp/

人事部を強くしたい

(松 澤)

カスタムライフ様とは、2021年の11月からお付き合いさせていただいて、大体今1年半が経ちました。最初は採用のお話のみから始まりまして、その後人事制度のプロジェクトや、今では働きがいのプロジェクトにも関わらせていただいております。
まず当社とお付き合いをはじめられた当時の、課題感や期待値を教えていただけますでしょうか。

(石矢様)

当時は組織変更があったタイミングでもありましたし、人事部の組織作りがまず課題としてありました。会社の中で、採用も含めて人事部としてのあるべき機能が明確でない状態でした。更に、あるべき姿を創っていける体制も人もいませんでした。そこが当社の出発点ですね。その中でも緊急の課題が採用でした。事業成長のためには、人を採用していかなくてはならない中で、これまでチームのメンバーが努力してくれたおかげで、ある程度は採用出来ていたのですが、「このままの自己流で本当に良いんだろうか」と感じていました。コスト感やプロセスが、本当に適切なのか客観的な目線で把握できておりませんでしたし、誰も答え合わせができないという状態がありました。そこで、ちゃんとした人事コンサルタントに伴走してもらいながら、自社の採用力を高め、ノウハウをきっちり蓄積していこうということで、Everyさんとのお付き合いが始まりました。

(松 澤)

弊社は、当時創業1年とまさにスタートアップでした。このような重要なプロジェクトに私をご紹介をされて、違和感や不安はなかったですか。

(石矢様)

正直そこは、やってみないと分からないと思ってましたね(笑)。

(松 澤)

ですよね(笑)。キックオフのタイミングでのプロジェクトのゴールとしては、①カスタムライフ様における適材適所を実現すること、②その為に、「戦略的に採用という機能を捉える」ということ、③具体的にはビジネス戦略を人事サイドがちゃんと理解して、採用戦略ときちんと紐づかせるということ、これらの3つをゴール設定として置かせて頂きました。

また現場との連動・連携も当然必要ですので、④現場と人事のコミュニケーションを徹底する、という状態を目指していました。加えて、人事サイドは人事サイドで、自分たちの経験や専門知識をもとに、現場からの要求に対して、本質的な解決策をきちんと出せるような状態を作っていきましょうというお話をしていました。

(導入ミーティングで活用した戦略的人事のフレームワーク)

(松 澤)

1か月後のレビューを通じて、①費用対効果に対する意識や、②オペレーションの品質、③採用ニーズのビジネス戦略との連動と具体化、④採用KPIを高める為のゼロベースでの戦略立案など、課題として大きく4つお話させて頂きました。

(石矢様)

そうでしたね。思い出してきました。ちょうど前任者がいなくなったタイミングでしたので、新しいチャレンジをする良いタイミングだと感じました。やっぱり前任者がいると遠慮したり、今までの成功体験を踏襲しながらの施策になりますからね。全部取り替えって言ったらちょっと大げさですが「新しいチャレンジをしなくては」という危機感の方が強かったですね、あのときは。

(松 澤)

今現在は、①~③は田村さん始め皆様のご協力のおかげで非常に良い方向性で進み、ほぼ完成しています。④についてデータがきちんとたまりましたので後は新しい施策を展開するのみ、という状態ですね。

(石矢様)

そうですね。

(採用レビュー時に活用したフレームワーク)

(松 澤)

ちなみに田村さんは、当初はどのような印象をお持ちでしたか。

(田村様)

当初はシンプルに不安でした。理由としては、今までの上司が退職となり、初めてお会いする方と採用業務を進めるということ自体が不安でした。また、採用は「うまくいっている感覚」でいましたし、変える必要性も感じていませんでしたので、そこに松澤さんから改善に向けたご意見があって、最初否定されているような感覚で。笑
そこの受け入れにはちょっと時間がかかりましたね。プロジェクト開始直後は、反発してた記憶があります。

(松 澤)

そうでしたね。たくさんの質問をもらったような印象があります。

(田村様)

弊社の採用はうまくいっている。今までのやり方が全て合ってるっていう感覚でした。ですので、なぜこんなにたくさん松澤さんから指摘されるのかわからない、という印象を当時は持ってました。

(石矢様)

そうだよね。私からすると、どうにかして変えていかなきゃみたいな思いが強かったけれど。そういう気持ちを持ちながら、今、実際にやってみて、田村さんはどう感じているの?

(田村様)

失礼いたしましたっていう感覚です。大変失礼いたしました。笑

「コンサルっぽくなく」、人事と現場の伴走を支援してくれる

(松 澤)

実際に1年半お付き合いさせていただいて、今効果として実感されていることはありますか?

(田村様)

振り返ると、自社の採用がすごく属人的だったと思います。目標人数を達成できれば100点だと思っていた節がありました。そこを松澤さんが「採用単価やリードタイム、入社後のパフォーマンスなどのKPIなども指標として置いていきましょう」とアドバイスして下さったので量と質に関するレビューが徹底されるようになりました。きちんと理論と経営的な視点というものを一つ一つ教えてくださったからこそ、納得感があって、質の高い採用に移れてきてるんじゃないかなと感じています。

あとは、松澤さんがここまで現場に入り込んでくださるってのはすごく驚きというか、ありがたいなと思ってるポイントです。コンサルティングを依頼するとなったとき、私が一番不安だったのが、理論武装ばっかり進んで、現場と採用が切り離されて、現場の声とずれていってしまうのではないかというところでした。

その点に関して、経営層はもちろん、現場社員のこともご理解いただいた上で、いろいろアドバイスいただけるので、いい意味で「コンサルっぽくない」という実感です。どこか私の上司みたいな感覚でもあり、個人のいち人事としても、成長させてくれるコミュニケーションを取ってくれるのは、松澤さんだからこそかなと感謝しています。

(松 澤)

具体的に、現場に入り込んで来てくれたなっていうことを感じた出来事はありますか。私たちはWeeklyで1on1とプロジェクトの進捗確認を行う定例ミーティングと、週2回、1年半話してきましたね。

(田村様)

いっぱいあります。例えば、各職種で数名採用するとなった際に、配属先のマネージャー達に人数や採用要件・職務内容をヒアリングしましたが、その場に同席頂きました。

現場のマネージャー層の皆さんに集まっていただきましたし、部署横断とかで今後の組織について議論をする際も同席してもらえたのは心強かったです。あと、私が個人的にとてもやりやすいと思うのが、一人称でもお話できるレベルで弊社の社員のことをご理解いただいているところですね。〇〇さんと呼称で話しても伝わるのは有難いです。

(松 澤)

石矢さんは、一年半、採用チームを見たときに、どういうところに変化があると感じられていますか。

(石矢様)

人事プロフェッショナルとしての意識や能力が身についている、という実感をしていて、人事部という組織単位の目線でも、田村さん個人としても、会社として欠かせない重要な機能・存在になりつつありますね。田村さんの成長は定期的なコミュニケーションの場でも肌で感じますし、それはやはり松澤さんあってだと思います。

型にはめない、オーダーメイドなコンサルティング

(松 澤)

有り難うございます。田村さんの成長を感じた瞬間、エピソードはありますか?

(石矢様)

最初の話に少し戻りますが、自己認知が高まり、物事に対する解像度や多角的な視点での解釈の仕方に変化を感じました。当初は「自社の採用はうまくいっている」と思っていた。それが、世の中の人事は何をやっているのかというのを肌で感じることで、適切な自己認識と課題認識ができるようになったと思います。健全な問題意識というのでしょうか。そこが一番大きいですね。

田村さんだけじゃないですが、会社における一つの社会貢献で考えたときに、従業員の成長は何よりも大事です。松澤さんに関与して頂かなかったら、今の人事のレベルがどうなっているのか、どこで止まってるのかと思うと、正直ぞっとします。

(田村様)

採用KPIや予算管理、中長期的な視点で採用を捉えていく事は難しかったかもしれません。

(石矢様)

そうかもしれないね。人事部だけでなく他の部署も含めて、まだまだ他社と比較すると会社としての支援は十分ではないと感じています。田村さんの体験を、他の部署にも上手に展開したいですね。弊社には、人事制度のひとつとして、グレードごとに到達すべきレベルが記載された成長カルテ(目標管理ツール)がありますが、田村さんの成長カルテは2年前のものと今のものでは、だいぶ中身が変わってきています。

それは私たちだけでは気付けていないことを、この2年間を通じて見えるようになってきて、それに合わせて、どんどん書き換えられているからなんです。

過去の踏襲ではなく、次のレベルに行き着くにはここまでできなければいけないというのを俯瞰で見て、自分はできているかどうか振り返りながら書き換えている。それはすごいことだと思っています。それはやはり、松澤さんと付き合うからこそできたんだと思います。

(田村様)

それで言うと、松澤さんとのコミュニケーションでは、私がどうしていきたいか必ず踏まえた上で、マネージャーとかリーダーレベル目指すならここまでできてないといけないとか、厳しいこともきちんと言ってくださる

1on1や一緒に進めている業務の中で、自分に足りないことや、伸ばしたほうがいいことを理由も踏まえてお話いただけるので、「確かにこれはなきゃ駄目だ、もっとXXをしなくては」、と考えられるようになりました。

(松 澤)

最初に田村さんにお伝えしたのは、「会社の中で評価されることも目標にしましょう」ということでした。成果を出すことももちろん重要ですが、加えて石矢さんはじめ経営層の人に、どうやったら評価してもらえるかということもお話ししていましたね。

(田村様)

そうでしたね。

(松 澤)

その過程の中で、目標設定も一緒にやりましたし、進捗管理も行いました。成長カルテとは何のためのものなのか、どのように目標を設定すべきなのかも一緒に考えさせていただきました。この活動そのものも田村さんの意欲があるからこそ、効果があったものだと思います。

(石矢様)

松澤さんのそもそものポリシーなのかもしれませんが、オーダーメイドでコンサルティングをして頂いていると思います。会社によってニーズが違うと思いますが、「ノウハウやパッケージに当てはめて物事を進めていく」という方法ではありませんでした。

(松 澤)

石矢さんとは、私からお願いしてお食事をご一緒する機会も頂きましたし、松原さん、田村さんともご一緒しましたね。仕事の関係性を超えて、これまでのキャリアや、意思決定のときには何を優先するのかという価値観を知りたかったのですが、包み隠さず話して頂けたのは嬉しかったです。

(石矢様)

やっぱり知っておいてもらわないといけないと思ったんです。コンサルティングを受ける上で必要だろうなと。それによってより近い目線、深い関係性でのお付き合いにはなったと思いますね。

グローバルな知見を基に、多角的・多面的なインサイトを貰える

(松 澤)

ちなみに松原さんが、カスタムライフさんにいらっしゃったのは12月ですよね。松原さんは外部のコンサルタントが関わっていること自体をどう感じられていましたか、また半年経った今はいかがですか。

(松原様)

前職でも人事に携わり、いろんなコンサルタントの方と打合せをしましたが、どちらかというと、既に自分も知っている知識や世の中に出回ってる内容が多かった印象でした。松澤さんは、海外で勉強されたっていうのもあるのか、人事の考え方を、理論的に分解して、説明してくれてもっと勉強しなきゃなと刺激をもらえたのは初めての経験でした。

(松 澤)

現在は採用を超えて、組織変革のプロジェクト(働きがい向上プロジェクト)で直接ご一緒させていただいていますね。まだスタートしたばかりではありますが、GPTWやエンゲージメントサーベイなど、データに関する解釈と今後の方向性を計画するディスカッションをさせて頂きました。

(松原様)

そうですね。分析を行う際、その結果をこういう視点で言うとこうなんですよっていう話をよくされるじゃないですか。「なるほど、その解釈の仕方はなかったな」と思うことが多かったですね。鵜呑みにするわけじゃないですけど、そういう考え方、見方ってあるんだなっていうふうに気付かされるところはありました。人事の分野において、多角的に細かく分析した結果から、課題を抽出するみたいなことをされているので、そこまでしなきゃいけないんだなっていうのは驚きでした。

より高いレベルの組織課題に、変わらぬ伴走を

(松 澤)

最後に、今後期待していただいていることをお伺いできますか。

(石矢様)

採用はある程度落ち着いてきたので、次は、組織改編・業務改善といった更に組織を成長させるための打ち手に人事・経営企画が積極的に介入していくことになり、人事が考えなければいけない領域の幅が広がりますので、その領域に対して、適切にアドバイスもらえればと思います。

採用の考え方も人材獲得のみならず労働力獲得という広い視点でアプローチしていただきたいですし、従業員の働き方の変革、多様性ある従業員がポジティブな認知で働き続けられるような環境づくりにアドバイスしてもらえることを期待します。

(松原様)

私は今、まさに業務改善プロジェクトの中でリーダーをしていますが、問題・課題の抽出と、それに対してのアクションが決め付けで進まぬよう、客観的に見て、具体的な対策が打てるようにしていきたいと思っています。松澤さんには議論が進んだ段階で、角度を変えた視点から、アドバイスいただきたいですね。あとは、働く環境・働き方というところで、従業員のワークライフバランス整備を進め、整備のみならずパフォーマンスの向上にどうつなげるかを二人三脚で作り上げていきたいです。

(田村様)

お二人が仰ったように、人事の業務領域が広がってくるので、個人としての成長を引き続きご支援いただけると嬉しいなと思っています。今後はより経営に近い視点で人事施策を考えていかなければいけないと感じていますので。ここまで一緒に進めてくださる松澤さんだからこそ、考え方含めて諸々サポートいただきつつ、もっと成長していきたいと思っています。

(松 澤)

本日はありがとうございます。長々とお時間いただいてありがとうございました。

Client

株式会社カスタムライフ

代表取締役社長 石矢 浩 様

取締役 松原 将治 様

人事部 田村 汐里 様

Consultant

株式会社Every

代表取締役 松澤 勝充

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Everyの採用伴走プロジェクトにおいては、戦略支援及びオペレーション支援の両方向からアプローチしていきます。

アカデミックな理論と様々な業種・職種の実例をもとに、計画的に、客観的に寄り添いながら採用目標達成を支援させて頂きます。

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