Profile
GEヘルスケア・ジャパン株式会社 須田 啓介さん
新卒で入社したメガベンチャーでキャリアアドバイザーとしてキャリアをスタート。若年層からハイキャリア層まで幅広い求職者と向き合う中で、人材育成や組織への興味を深める。その後、新卒採用担当としてリクルーティング業務全般を経験し、スカウト集客や候補者体験向上など複数のプロジェクトで責任者も務めた。
大学の先輩からの誘いを機に、GEヘルスケア・ジャパン株式会社へ。現在はサービス部門のHRBPとして、組織課題と向き合う傍ら、採用担当として中途・新卒採用の両軸で組織拡大に貢献。「どんな組織にも対応できるHRBP」を目指し、事業成長の根幹を支えるHRプロフェッショナルとして活躍している。
※経歴はインタビュー時点のものです。
掴みどころのなかったHRBP
実務とアカデミックのバランスに惹かれた
− 受講の動機やきっかけを教えてください。なぜ受講を決意されたのでしょうか。
受講の直接のきっかけは、当時の上司がこの講座の受講者だったこと、そして毎週1on1で私の面倒を見てくださっていた方からご紹介いただいたことです。
当時、私はHRBPという職務に対して、正直「掴みどころがない」という感覚を持っていました。関連書籍を読んでも、目の前の実務にどう活かせばいいのか、具体的なイメージが湧きにくかったのです。そのため、まずはHRBPという役割を体系的に学びたいという強いニーズがありました。
そのような状況で、Every HR Academyを受講することに決めた最大の理由は、実務とアカデミックのバランスが非常に良いと感じたからです。HRBPの仕事は、日々の業務に追われ、どうしても実務先行になりがちです。しかし、私の特性として、物事の全体像をまず把握してから進めたいという思いが強くありました。この講座は、「そもそも人事とはこういう区分で構成されている」といった概念的な部分から学べるカリキュラムで、まさに私が求めていたものでした。
他の研修と比較検討するというよりは、この講座について深く調べるうちに「これだ」と確信し、受講を決めました。単なるノウハウの提供だけでなく、理論的な背景からしっかりと理解を深められる点に、大きな魅力を感じました。
人事の奥深さを知ることができた組織を動かす
「報酬とインセンティブ」
組織を再構築するための羅針盤となった
「採用の原理原則」
− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。
4ヶ月の講座の中で特に印象に残っているのは、Day5の「報酬とインセンティブ」のテーマです。これまで私が直接関わることのなかった分野でしたが、前職の営業時代を振り返ると、給与や等級制度はメンバーの不満の源になることもあれば、高いモチベーションを生み出す要因にもなっていました。人事の仕事というと、私が経験してきた採用のように、会社の魅力を伝えて候補者を惹きつける「攻め」の側面が強いと思っていましたが、報酬や制度という観点から、これほど戦略的に組織全体を動かすことができるのだという発見は、非常に大きな学びでした。講義では具体的な企業事例が豊富に紹介されたため、理論だけでなく実践的なイメージも掴みやすかったです。前職と現職、2社の経験を頭の中で比較しながら、「自社ならどう応用できるか」と考えながら聞くことができました。
一方で、講座で学んだ原理原則と自社の現状との乖離という点では、採用領域が挙げられます。ただ、それは乖離というより、そもそも「つい最近まで採用組織がなかった」という状態でした。 現職では、採用の仕組みをほぼゼロ から再構築する必要があったのです。限られたリソースの中で成果を出さなければいけない状況において、この講座で学んだ「採用の原理原則」は、まさに羅針盤のような役割を果たしてくれました。感覚的に進めるのではなく、どこを重点的に押さえるべきか、その要点を理解した上で戦略を立てられたことは、非常に大きかったと感じています。
多様なバックグラウンドを持つ受講生との出会いが
新たな視点と関係性を生んだ
− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?
この講座の最大の魅力は、間違いなく多様なバックグラウンドを持つ受講生の皆さんとの出会いです。現役でHRBPとして活躍されている方もいれば、これからHRBPを目指している方、私のように事業部の人事として関わっている方など、様々な立場の方が集まっていました。普段の業務では決して交わることのない方々と、濃密なコミュニティが形成される環境は、非常に刺激的でした。
皆さん本当に人格者ばかりで、講座で学ぶ内容はもちろんですが、ディスカッションを通じて得られる気づきや、そこから生まれる新しい関係性が何よりの財産です。実際に、講座でご一緒した方に受講後、仕事の相談に乗っていただいたり、HR関連のイベントで再会して情報交換をしたりと、この講座がなければ生まれなかったであろう繋がりがいくつも生まれました。
また、4ヶ月という期間も絶妙でした。あっという間に過ぎ去りましたが、毎週の講義とアサインメントに集中して取り組む時間は、サマースクールのような感覚でした。講義で使われた資料や、自分なりにまとめたノートは、今では「いつでも開ける教科書」として、実務で迷った時に立ち返るための重要なツールになっています。
そしてもう一つ、アカデミックな視点から学べることも大きな魅力です。講師の松澤さんは、ご自身の実務経験だけでなく、UCバークレーで学ばれたような体系化・概念化された知識をベースに講義をされるので、他の研修とは一線を画す内容だと感じました。普段とは違う頭の使い方をすることで、物事をより多角的に捉えられるようになったと思います。
− 受講後、受講前の変化、日々の仕事における実践を教えてください。
受講後の最も大きな変化は、人事やHRBPという仕事の全体像が明確に掴めたことです。以前は、どこか闇雲に手探りで動いているような感覚がありましたが、今は「自分は全体のこの部分を担っている」「次はこの領域にアプローチすべきだ」という地図を手に入れたような感覚です。おかげで、目の前の課題に対して、自信を持って最初の一歩を踏み出せるようになりました。
特に、アサインメントで取り組んだリファラル採用の施策は、現在進行中で、具体的な成果に繋がりつつあります。講座を通じて、ぼんやりとしていた課題感を言語化し、ディスカッションで多様なフィードバックをいただけたことで、ネクストアクションが非常に明確になりました。誰を巻き込み、どのようなアプローチをすれば施策が前に進むのか、その道筋を描けるようになったのは、この講座での学びがあったからこそです。
今後のキャリアプランとしては、今回の学びを活かして「どんな組織にも対応できるHRBP」になりたいという思いがより一層強くなりました。組織のフェーズや事業の状況によってHRが果たすべき役割は変わりますが、その時々で最適な打ち手を考え、実行できる存在でありたいと考えています。
走り続ける中で一度立ち止まり
HRBPとしての羅針盤を手に入れられる
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
HRBPという仕事は、常に走り続けることが求められる職務だと思います。だからこそ、一度立ち止まって、自分たちが進むべき方向を示す羅針盤、つまり「原理原則」を体系的に学ぶ時間は、非常に価値があると実感しています。
この講座は、HRBPという役割を概念的な部分から深く理解したい方、これから組織にHRBP機能を導入しようと考えている方、そして何より、熱い思いを持った仲間たちと共に学びたいと願うすべての方にお勧めできます。きっと、皆さんのHRBPとしてのキャリアを、より確かなものにしてくれるはずです。
