HRBP養成講座受講者インタビュー:ルンドベック・ジャパン株式会社 北川 友紀 さん - 株式会社Every

Profile

ルンドベック・ジャパン株式会社 北川 友紀 さん

大学卒業後、海外での日本語教師やNPO法人での在住外国人支援に従事。多様な文化が交差する現場でキャリアの土台を築いたのち、スイス系大手製薬会社にて約10年にわたり人事実務の研鑽を積む。その後、「全社員の顔が見える環境で、人事の全領域に深く関わりたい」という思いから、現在のルンドベック・ジャパン株式会社へ参画。10数名だった組織が100名規模へと急拡大する、まさに「カルチャーチェンジ」と「組織基盤の構築」が同時に求められる変革フェーズを、人事として組織と連携しながら推進。現在は、新たなビジネスの波に向け、組織が一丸となって進むための「戦略的人事」のあり方を追求し続けている。
※経歴はインタビュー時点のものです。

※経歴はインタビュー時点のものです。


手探りの経験を体系化し、
人事としての確かな拠り所を作る

− 受講の動機やきっかけを教えてください。

私がこの講座を知ったきっかけはSNSの広告でした。最初は少し怪しいのではないかという疑念もありましたが、理論と実践を融合させて体系的に学べる点に惹かれました。これまで長年人事に携わってきましたが、その多くは現場での手探りな実践によるものでした。今までの経験を整理し、人事としての確かな「軸」を作りたいと考えたことが受講の動機です。
比較検討の際には、ビジネススクールが提供している人材ディベロップメント系のコースなども候補に挙がっていました。しかし、最終的に本講座を選んだのは、特定の専門分野に特化するのではなく、人事という領域を「全体的に、かつ包括的に」学びたいと考えたからです。人事の仕事は、採用、評価、報酬などが密接に関わり合っています。一つの専門性だけを掘り下げるのではなく、それらを横断的に、戦略へと繋げる視点が今の自分には必要だと感じました。また、ある程度のキャリアを積んでいることもあり、内容がジュニア向けすぎると物足りなさを感じることもあるのですが、本講座は経験者にとっても「整理と深化」の両面で面白みがあると感じ、受講を決意しました。

「適材適所」の真意と、
組織に合わせた「透明性」のあり方

− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。

全8回の講義はどれも内容が濃いものでしたが、特に初日の「これからのHR」で語られた「The right person at the right place do the right things(適材適所)」という言葉が、最も心に残っています。この言葉自体は非常にシンプルですが、人事の究極的な目的はここにあるのだと、改めて突きつけられた気がしました。実務においては、100%の適材適所を実現することはなかなか難しいと思います。しかし、「どうすれば叶えられるか」「叶わない場合にどうコミュニケーションを取るべきか」を考え続けることが人事の介在価値なのだと、自分の中の判断軸が再構築されました。
また、「報酬とインセンティブ」の回も深い学びがありました。報酬制度は「正しくあるべき」というのは大前提ですが、現実はそう単純ではありません。だからこそ、自社がどのような理論に基づいて制度を構築しているのかを明確にすること、そして社員が「正当に賞賛されている」「成果がインセンティブとして返ってきている」と認知ベースで実感できる状態を、いかに作るかが重要なのだと感じました。
さらに、「透明性」についての議論も示唆に富んでいました。私自身「透明性はあったほうがいい」というマインドセットを持っていたのですが、「透明性があるからといって、必ずしもそれが善とは限らない」という考え方に触れ、とても納得感がありました。会社のフェーズや規模感によっては、透明性が逆に不平不満を生むきっかけになることもあります。特に日本国内の文脈では、あまりに多くの情報をさらけ出されても困惑してしまう、あるいは日本人の感覚としてなじまないという側面もあります。ビジネスパートナーとしてどこで「うまい塩梅」を取るのか。その難しさを痛感すると同時に、人事という仕事の奥深さと面白さを改めて実感しています。

異業種の視点が混ざり合う議論と、
実務直結の実践性

− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?

この講座の最大の魅力は、何と言っても「グループディスカッション」の質の高さにあります。特定の領域に長く身を置いていると、どうしても考え方が業界の慣習や固定観念に縛られてしまいがちです。しかし、この講座には業種も企業規模も全く異なる志の高い人事の方々が集まっています。例えば「上司の呼び方一つ」にしても、業界が変わればそこに込められた意味や組織の規律への影響が全く異なります。また、異動や配置転換における配慮の優先順位など、自分たちにとっては「当たり前」だと思っていたことが、他業界の方からは全く違う視点で語られる。そうした多様な視点に触れることで、自分の視野がぐっと広がるのを実感しました。お互いの悩みを共有し、それぞれの現場でどう対応しているかを具体的にシェアし合えた時間は、生きた知恵の宝庫でした。
もう一つの魅力は、「実践性」の高さです。Day8のアサインメント(最終課題)に向けて、単に講義を聞くだけでなく、自分の会社の課題を分析し、打ち手を考えるプロセスが組み込まれています。理論を理論で終わらせず、翌日の実務にどう活かすかという視点が徹底されている点が、他の講座にはない魅力だと感じました。

− 講座の効果について。受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化はありましたか。

受講前と後で、大きく変わった部分はあまりないと思っていたのですが、日常的にマネージャー層と会話をする中で、ふとした瞬間に講座で学んだセオリーやフレームワークが頭をよぎるようになっているのに気づきました。例えば、部門のマネージャーと対話する際に、一歩引いて「客観的」な視点を持ち、「ここは感覚ではなくデータで伝えたほうが、より相手に納得してもらえるな」等、判断する場が多くなったと思います。講義で学んだセオリーを自然と思い出し、実務の場面で活用している自分に気づくことがあります。
また、ビジネスの戦略に沿って人事を考えていくというマインドセットが、より深まりました。目の前の実務に意識が向きがちですが、組織全体を「体系的に見る」という意識がより強まったと感じています。講義で得た膨大なインプットを一度で完璧に消化しきるのは難しいですが、だからこそ「あの時学んだことをもう一度振り返ってみよう」とか「関連する本を読んでみようかな」といった、継続的な学びの意欲が高まりました。
また、海外には人事の専門学位が存在しますが、この講座を通じて、単なる経験則ではない「学問」としての実力や奥行きを垣間見ることができたのも、良い経験となったと思います。

現場の悩みを武器に変える。
人事の面白さを再発見できる場所

− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。

人事という仕事は、時として「ビジネス」に寄りすぎたり、「カルチャー」に寄りすぎたり、あるいは「人」そのものに寄りすぎてしまったりと、その立ち位置のバランスに悩むことが多いと思います。多くの人事の人が日々の業務でこうした葛藤を抱えているのではないでしょうか。本講座は、人事に求められる様々な領域を「包括的」に学べる稀有な場です。
特に実践的にビジネスに生かせる「アサインメント」は、 自分で分析を行い、課題を言語化するプロセスそのものが大きな学びになります。たとえ立案した内容がすぐには実現されなかったとしても、そこに至るまでの思考のプロセスや悩みは、決して無駄にはなりません。また、提出した課題に対して得られる講師陣からの丁寧なフィードバックや考察は、自分だけでは到達できない視点を与えてくれるため、とても参考になります。
この講座は、人事としてのバックグラウンドを問わず、どなたでも参加して学ぶことができる開かれた場所です。4ヶ月間で取り組む課題や議論は、すべてが自分の「血肉」になります。今、自分の人事としてのあり方に迷いを感じていたり、一歩先へ進みたいと考えているのであれば、ぜひ一度覗いてみてください。心が弾む自分がいると思います。

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