Profile
株式会社Hacobu 渡邉章仁さん
新卒で専門商社に入社し、営業職として活躍した後、テストベンダーに転職。QAエンジニアとしてのキャリアを歩み始め、約5年間で、基本的なQA業務から、メンバーマネジメント、案件管理者のポジションまで経験を積む。
その後、株式会社Hacobuに入社。 QAエンジニア、エンジニアリングマネージャーの経験を経て、VPoEの機能を組織化した組織開発室を立ち上げる。現在は組織開発室室長として、テクノロジー組織における組織と人に対する戦略を立案・実行している。
※経歴はインタビュー時点のものです。
競争の激しいエンジニア採用が最初のミッション
− 受講の動機やきっかけを教えてください。なぜ受講を決意されたのでしょうか。
組織開発室を立ち上げた際、最初のミッションは採用でした。組織のスケールに合わせて、多種多様な開発者が組織に必要であったためそのミッションを課せられたのですが、自分自身、採用や人事の経験はなく、どの様にすると良いのか、基準となる型を持っていなかったため、人事領域を体系的に学び基本的な知識を身に付けたいと考えていました。
そうした中で、たまたまエンジニアから人事になった方の記事をお見かけして、HRBP養成講座を知りました。この講座なら包括的に人事領域の型を学ぶことができるのではないかと思い、会社に掛け合い受講しました。
たまたま人事側でも同講座の受講を考えている方がいたので、そこに合わせて自分も参加することができました。
課題が整理されたことで 進むべき方向性が明確になった
− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。
「採用と選抜」の回です。講座を受ける一番の目的でもありましたし、ファイナルアサイメントのテーマにもしましたので、非常に印象深かったです。
採用についての原理原則を、なぜその原理原則になるのか、紐解いて講義していただけたので、初心者の自分でも良く理解ができました。そしてその原理原則に、自社の採用を照らし合わせて現状を振り返ることができたのはとても意義がありました。課題がたくさん見つかったのですが、悲観的になるわけではなく、現状を把握したうえで何から手を付けていくべきなのか、指標を得ることができました。
また、課題を整理することで上司にも伝えやすくなり、自社の採用の方向性について共通認識をもつことに繋がったと感じています。
また、他社の方とディスカッションをすることで、皆さん似た悩みを持っているのだと知れたことも良かったです。自分の経験の無さから生じている壁と感じていたことが、意外と皆さん同じように悩まれていて、気落ちしすぎる必要はないんだなと思えました。
− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?
一つ目は、様々な立場の方とお会いできることです。私はエンジニアとしての経験がメインなので、他社の人事の方と知り合ったり情報交換をしたりという機会があまりないので、新鮮でした。また特別講演の講師は人事としてのキャリアを長年積まれている方々で、その方々の経験談や綺麗ごとだけではない仕事上のポリシーをお伺い出来たのも、とてもよかったです。
二つ目は、体系的に知識を吸収できることです。これによって、自社の現状や課題を整理して考えることができたのは、魅力的でした。また、すべて読み切れてはいないのですが、各テーマのおすすめ書籍もたくさん紹介してくださって、学びを深める際にとてもありがたいと思っています。
三つ目は、一方的ではなく、定期的に対話の時間があり、自分ごととして考えられることです。各回に受講生同士のディスカッションの時間がしっかりあるので、他社事例を聞くことや自社の課題を言語化することで、講義の内容がより色濃く残る感覚がありました。
エンジニアと組織をつなげる翻訳力に自信がついた
− 受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化はありましたでしょうか。具体的な変化がありましたら教えてください。
人事の意図していることが理解できるようになり、現場のエンジニア達にわかりやすく伝えられるようになったと思いますし、現場の声を人事に伝える力もついたと思います。
人事と現場を繋げるのが私の仕事なので、翻訳家としての力が受講前よりかなり上がったことで、スムーズに連携が取れるようになったと思います。
また、実践としては、構造化面接を少しずつ取り入れたり、エンジニアのジョブディスクリプションを作成しようという動きが出ています。
今まで面接官や評価者の感覚でやってきたものを、一つ一つ言語化し基準を合わせていくことで、組織の成長に耐えられる体制を整えていきたいです。
初心者からベテランまで人事経験問わずお勧め
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
私は人事の経験はなく、HRBPとして初心者で受講しましたが、十分に知識を得ることができました。
経験値によっては、ついていけないのではと不安になる方もいるかと思いますが、そこは安心して大丈夫です。初心者からベテランまで幅広く受ける意味があると思いますので、ぜひお勧めします。