Profile
TIS株式会社 中田 誠さん
新卒から長年システムインテグレーターのエンジニアとして活躍。2022年よりシステム開発に加え、新規事業の企画に携わるようになり、人的資本経営に関する領域のコンサルティングメニューやITソリューションサービスの企画に従事。現在は顧客向けのシステム開発・企画に携わりながら、社内複業として所属事業部の人材戦略策定や人材育成施策、働きがい向上のための施策を検討・実践している。また、2024年4月より全社の人的資本経営の実践に向けた社内プロジェクトのメンバーとして、施策の検討を行っている。
※経歴はインタビュー時点(2024年9月)のものです。
独学では学べない体系的・網羅的な
人事の知識と海外トレンド
− 受講の動機やきっかけを教えてください。なぜ受講を決意されたのでしょうか。
元々、システム開発の現場で仕事をしている中で、一人ひとりが持つ力を最大限に発揮して、チームや組織のパフォーマンスを高められるかについて、興味関心がありました。いつからか、独学でリーダーシップ理論やモチベーション理論、キャリア理論を学び、そこから得た知識をもとに自分のチームや組織で様々な施策を考えて実践し続けておりました。
昨年に、所属事業部の人材戦略を策定する取り組みが始まった際、これまでに実践で学んできたことを活かしてみたいと思い、自ら手を挙げて参画させていただきました。人事部門の所属経験が無いながらも、これまでに得た理論知や実践知をもとに独学で策定しましたが、自分に足りない戦略人事の知識や経験を痛感しました。そこで、一度体系的に戦略人事やHRBPの役割について学び、事業部の取組みへ活かしたいと考えるようになりました。
また、個人的に海外の最新のHRテクノロジーのあり方に興味があり、日常的に情報収集を行っているのですが、その中でEveryの松澤さんが海外の戦略人事やトレンドについて発信されているnoteを見つけて色々と参考にさせていただきました。そこで松澤さんのお仕事や経歴に興味を持ちました。
HRBPについて学びたいという意思と、松澤さんがHRBPの養成講座を開講されているという情報がちょうど良いタイミングで自分の中で重なり、すぐに講座の受講を決めました。
一般公開されていないフレームワークで
人事機能を整理する
− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。
Day1「経営パートナーとしてのHR」の中で紹介されたDynamic HRMのフレームワークがとても印象に残っています。これまでどの文献でも見たことのない、とてもよく整理されたフレームワークだと思いました。Day1以降もこのDynamic HRMは要所要所で触れられるので、それだけ人事の各機能の結びつきを的確に表しているのだと感じましたし、今後、自分で人事施策について考える際の拠り所になると思います。
このフレームワークは一般に公開されておらず、この講座を受講したからこそ知ることができたという点でも、この講座を受講した価値をより一層感じました。
また、Day2「採用&選抜」は、原理原則を自社の状況と照らし合わせて考えた際に、一番課題が多いと感じた部分でした。現在の所属事業部が直面しているキャリア採用における問題は、原理原則に則ることで解決できる点もあるのではと思いますし、改めて事業部内で話し合っていきたいと考えています。
人事と現場 それぞれの視点から行う
意見交換は貴重な時間
− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?
一つ目は、毎回それぞれの人事機能についての原理原則が学べるという点です。また、講義資料で参考論文や書籍をたくさん紹介していただけるため、単に講座の内容を理解し・復習するだけではなく、豊富な情報をもとに、自分が興味のある分野や課題に感じている分野の学びをさらに深めていくことができる点も、とても魅力的でした。
二つ目は、他社の人事の方とディスカッションをすることで、それぞれの企業の状況や取り組みについて情報交換できるという点です。これは他社の好事例を知れるという点ももちろんですが、自社の取組みについて客観的な気付きや、次の取組みへのヒントを得られるという点でも、非常に有意義でした。
また、私自身は人事ではなく現場サイドの立場ですので、他社の人事の方々と違う立場からの視点で意見交換ができたことも、貴重な機会だったと思います。
三つ目は、自身が経験していない領域も含め、網羅的かつ体系的に人事機能を学ぶことができた点です。自社の人事部門の方々と話をする上では、人事領域の網羅的な理解が必要と感じていたため、受講して改めて魅力的なカリキュラムだったと実感しています。
− 受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化は
ありましたでしょうか。具体的な変化がありましたら教えてください。
まず知識の面では、原理原則を学んだことで、不足している知識が何なのかを理解できたので、これから何を学んでいけばよいか、道筋が立てられたという気づきがありました。
また、マインドの面では、自らの意思で取り組んでいる社内複業を後押ししてもらえたように感じており、今の取組みを加速していこうと、さらに前向きな気持ちになりました。
私は人事部門の経験が無いながらも事業部サイドで人事戦略について取り組んでいて、それは比較的珍しいことだと思います。まだまだ知識や経験が不足していますので、これからは自社の人事部門とも協力して、自身の所属事業部からいち早く成功体験を作り出し、それを全社に展開させていくべく、少しずつ行動に移していこうとしております。
HRBPの機能を左右する事業部門の方にこそ
受講して欲しい
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
この講座は人事部門に所属されている方が受講されることが多いと思いますが、人事部門に所属している方だけではなく、事業部門(現場サイド)で戦略人事の施策や人材育成・ピープルマネジメントに取り組んでいる方、これから取り組みたいと思っている方にも、とてもおすすめです。
HRBPの役割は、事業部門が主体となって事業の成長と組織・人の成長が機能する仕組み作りや仕掛け作りがポイントになりますので、事業部門に所属されている方こそ、ぜひとも受講していただきたいです。