HRBP養成講座受講者インタビュー:CAPSグループ 野中 隼さん - 株式会社Every

Profile

CAPSグループ 野中 隼さん

教育業界にて、講師の採用・育成、授業の品質管理に従事し、「人を育てる」キャリアをスタート。その後、フリーランスのイベントディレクターを経験し、消費財やエンタメなど様々な業界のクライアントのプロモーションイベントにおける運営や人材マネジメントで手腕を発揮。さらにアパレル業界では、店舗販売からECコンテンツ制作まで幅広く経験する。
多様な業界で「人」と「事業」の成長に深く関わる中で、HR領域への強い関心からキャリアチェンジを決意。人材紹介会社でキャリアアドバイザーを務めた後、プログラミングスクールを運営する事業会社で採用担当、採用責任者を歴任。
現在は、医療法人社団およびIT×ヘルスケア事業を手掛けるCAPS株式会社からなるCAPSグループに参画。採用部長として、入社からわずか3年数ヶ月で従業員数200名弱から1200名超へと急成長を遂げる組織の採用戦略を牽引している。

※経歴はインタビュー時点のものです。


「採用だけでは限界がある」
成長企業の採用部長が受講を決意した理由

− 受講の動機やきっかけを教えてください。なぜ受講を決意されたのでしょうか。

長年、採用という領域に軸足を置いてきましたが、会社の急成長を目の当たりにする中で、採用という「入口」の最適化だけでは、組織全体のパフォーマンス向上には限界があることを痛感していました。採用した人材が定着し、活躍し続けるためには、配置、評価、報酬、人材開発といった様々なHR機能が有機的に連携し、一貫した戦略のもとに実行される必要があります。自身のキャリアを考えた時にも、採用のプロフェッショナルであることはもちろん、事業との連動性を考慮し、より広い視野でHR全体を俯瞰し、経営に貢献できる人材になりたいという強い思いがありました。

そんな折、Facebook広告でEvery HR Academyの無料体験セミナーを知り、参加したのが直接のきっかけです。セミナーで特に衝撃を受けたのは、HRに関する自分の知識が、いかに断片的で体系化されていないか、という事実でした。セミナー後の簡単なテストでは、10点満点中3点しか取れず、「わかっているつもり」でいた自分に愕然としました。

受講を決めるにあたり、他の研修もいくつか比較検討しました。しかし、多くは単発の講座であったり、特定の領域に特化した内容であったりするものが多く、HRの原理原則から体系的に、かつ網羅的に学べる講座はEvery HR Academy以外に見当たりませんでした。また、UCバークレーの教授陣が開発したグローバルスタンダードな内容を、日本の企業文化や環境に合わせて実践的にアレンジしている点、さらに、知識のインプットにとどまらず、講義時間の約半分をアウトプット形式で進めていることも非常に大きな魅力でした。理論倒れではなく、明日から現場で使える知見を得られるという期待感が、最終的な決め手となりました。

HRの存在意義とパフォーマンスマネジメント
内向きの視点から脱却するきっかけとなった2つのテーマ

− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。

特に印象的だったのは、Day1の「これからのHR」と、Day3の「パフォーマンスマネジメントと評価」です。

Day1では、HRが向き合うべきは従業員だけでなく、顧客、投資家、地域社会といった社外のステークホルダーも含まれるという、デイブ・ウルリッチ氏の「HRのキー・ステークホルダーズ」の概念に深く感銘を受けました。これまでは、どうしても社内の人間関係や制度といった内向きの視点に陥りがちでしたが、事業の成功に貢献するためには、社外の期待や要請にも応えていく必要があるのだと、視座が大きく引き上げられました。HRの存在意義そのものを問い直す、非常に本質的な学びでした。

Day3の「パフォーマンスマネジメントと評価」も印象に残っています。これまで自社の人事評価は、どうしても過去の実績を査定するパフォーマンス評価(Performance Assessment)に偏りがちでした。しかし、この講義で、将来の成長を促すパフォーマンスマネジメント(Performance Management)、そして具体的な行動計画へと落とし込むパフォーマンス向上計画(Performance Development Plan)へと連携させていくことがいかに重要であるかを強く認識することができました。

グローバルな知見と仲間との対話が
事業への貢献を加速させる

− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?

魅力は数多くありますが、特に挙げるとすれば以下の2点です。

1点目は、「グローバルスタンダードなHRの知識を体系的に、かつ実践的に学べること」です。講座で扱う理論は、世界的に認められた信頼性の高いものばかりです。さらに、それを日本のビジネス環境にどう適応させるかという実践的な視点が随所に盛り込まれているため、学んだ知識をすぐに自社の課題解決に活かすことができます。講義内で紹介される豊富な資料や事例、そして講義後の手厚いフォローアップも、理解を深める上で非常に役立ちました。

2点目は、「多様なバックグラウンドを持つ受講生とのディスカッション」です。HR担当者は、社内ではなかなか本音で語り合える相手が少ないという悩みを抱えがちです。この講座では、様々な業界、企業規模、成長フェーズのHR担当者が集まり、それぞれの課題や経験を共有します。自社の常識が他社の非常識であったり、自分が経験したことのない課題に直面している人の話を聞いたりと、毎回多くの気づきがありました。特に、採用領域に偏りがちだった私にとって、制度設計や労務のプロフェッショナルの方々との対話は、視野を広げる貴重な機会となりました。この刺激的な環境が、4ヶ月間、仕事や家庭と両立しながら学び続けるモチベーションにも繋がりました。

−受講後、受講前の変化、日々の仕事における実践を教えてください。

講座を受講したことで、知識、思考、行動のすべてにおいて大きな変化がありました。

まず、知識と思考の面では、HRに関する共通言語と体系的なフレームワークを身につけたことが大きいです。以前は、自身の経験や勘に基づいて判断することが多かったのですが、今では原理原則や理論を土台に、より客観的で説得力のあるコミュニケーションが取れるようになりました。例えば、本部長などと議論をする場面においては、グローバルではこのような原理原則や理論がある、ということを根拠として会話を進めることができるので、単に私の経験や勘のみで話していないことを理解いただき、提案した施策などについて納得いただけるようになりました。

行動面での最も大きな変化は、事業への貢献をより強く意識するようになったことです。Day1の学びがきっかけとなり、HRは単なる管理部門ではなく、市場競争に勝てる組織をつくるための重要なパートナーであるというマインドセットが醸成されました。その結果、自ら取締役会で共有されている事業関連の数値を見せてもらうよう上司に依頼し、そのデータを分析して改善提案を行うなど、より積極的に事業に関与するようになりました。これまで以上に、事業のKGI・KPIと人事のKGI・KPIを常に関連付け、HR施策がどう事業成果に繋がるかを考えるのが習慣になっています。

経験と勘を確かな理論と実践力に変えるために
ぜひ一歩踏み出してほしい

− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。

もし受講を少しでも迷っているのであれば、ぜひ一歩踏み出してほしいと思います。自信を持っておすすめします。営業やマーケティング、エンジニアなどの多くの職種では、原理原則やフレームワークを学んで仕事を進めるのが当たり前になっていますが、HRの領域では、いまだに経験や勘に頼っているケースが少なくありません。この講座は、そうした属人的なアプローチから脱却し、HRプロフェッショナルとして確固たる土台を築くための、またとない機会です。1社に1人、この講座で学んだ人材がいるだけで、組織全体のHRリテラシーは格段に向上するはずです。

また、この講座の価値は、単に知識を得るだけにとどまりません。多様なバックグラウンドを持つ志の高い仲間との出会いは、今後のHRパーソンとしてのキャリアにおいて、かけがえのない財産になるはずです。日々の業務に追われ、自分の仕事の価値に疑問を感じている方、キャリアの次のステップに進みたいと考えている方にとって、この講座は新たな視点と自信、そして共に成長できる仲間を与えてくれると思います。

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