HRBP養成講座受講者インタビュー:株式会社CARTAHOLDINGS F . A さん - 株式会社Every

Profile

株式会社CARTAHOLDINGS F . A さん

2021年より現職。新卒で生命保険会社に入社し、個人・法人営業を経験後、サイバー・コミュニケーションズ(現・株式会社CARTA ZERO)へ。約8年間、代理店へのデジタルマーケティング支援に従事する。2021年よりHRBPとして活動を開始。複数の事業会社を担当し、各社の事業フェーズに合わせた人事戦略の立案・実行に携わる。
現在はサステナビリティ推進領域も兼務しており、D&Iの観点から、社内外へのアプローチを強化。特に、女性活躍推進とダイバーシティ推進の二軸で重点的に取り組んでいる。

※経歴はインタビュー時点のものです。


複雑化する課題に対し
より本質的なアプローチを求めて

− 受講の動機やきっかけを教えてください。なぜ受講を決意されたのでしょうか。

HRBPとして3年目を迎え、担当する事業の成長と共に、直面する課題もより複雑で多岐にわたるようになっていました。日々の課題解決に追われる中で、「もっと事業成長の根幹に、本質的な視点からアプローチできるようになりたい」という想いを抱くようになりましたが、そのための学びを、どこでどのように得ればいいのか、答えを出せないでおりました。そんな中、理論と実践を体系的に学べる場としてEvery HR Academyの存在を知りました。
受講を決意した理由は、大きく二つあります。一つ目は、「HRとは何か」という根源的な問いに対し、理論と歴史的背景から体系的に学べる点に強く惹かれたことです。受講者の声を読むと、様々な業界で活躍されている人事のプロフェッショナルな方々が学んでいることがわかり、先輩方から多くの知見を得られる貴重な機会だと感じました。
そして二つ目は、当社の副本部長が過去にこの講座を受講していたことが決め手となりました。「知っている人、しかも尊敬する上司が学んでいた」という事実は、私の背中を強く押してくれました。自ら見出した学びの場が、実は身近な人事のプロフェッショナルも通った道だったと知り、この講座が自分にとって正しい選択であると感じることができました。

「評価」と「報酬」は、切り離せない組織の根幹

− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。

4ヶ月間の講座の中で、特に印象に残っているのは、Day3の「パフォーマンスマネジメントと評価」と、Day5の「報酬とインセンティブ」です。この二つは私自身が最終課題であるアサインメントのテーマとして選んだものでもあります。
受講前は、パフォーマンスマネジメントや評価、そして報酬を、どこか個別の制度として切り離して考えてしまう傾向がありました。もちろん、それらが連動していることは理解していましたが、その繋がりが持つ本質的な意味までは深く捉えきれていなかったのです。
しかし、講座を通じて、採用、育成、評価、報酬といった人事の各機能が、いかに密接に、そしてダイナミックに連携し合って組織を形成しているかをダイナミックHRMというフレームワークを通じて学びました。この視点を得た上で改めて自社の制度に向き合ったとき、単に評価のアプローチを少し変える、報酬テーブルを微調整するといった小さな変更では、本質的な課題解決には至らないことに気づかされました。
私たちが今取り組むべきは、評価構造そのものの見直しなのか、評価者自身の育成や研修なのか、あるいは、評価基準の明確化なのか。一つの課題に対して、多角的かつ構造的に思考するきっかけを、このテーマは与えてくれました。
パフォーマンスマネジメントと報酬は、社員一人ひとりのモチベーションや成長にダイレクトに影響を与える、まさに組織の根幹です。プラスに働けば組織全体のパフォーマンスを飛躍的に向上させる力を持ちますが、逆にマイナスに働けばその影響もまた甚大です。HRBPとして、この影響力の大きな領域に日々関わっているからこそ、このテーマは非常にタイムリーであり、私の思考を深める上で欠かせない学びとなりました。

魅力は、原理原則の理解、多角的な視点
そして思考を深めるアサインメント
「視点が柔らかくなった」ことが、最大の変化

− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?

この講座の魅力は数多くありますが、特に挙げるとすれば3つあります。

一つ目は、原理原則に基づいた体系的な学びです。人事の領域における様々な制度やルールは、決して思いつきで生まれたものではなく、そこには必ず歴史的な背景や先人たちの試行錯誤があります。なぜそのルールが必要なのか、その根源を理解することで、初めて目の前の事象を正しく捉え、未来への応用を考えることができます。この講座では、その「なぜ」を深く学ぶことができました。これにより、単なる知識のインプットに留まらず、あらゆる課題に対して本質から思考する力が身についたと感じています。

二つ目は、多様なメンバーとのディスカッションがもたらす多角的な視点です。講座は、講師からの一方的な講義だけでなく、受講者同士のディスカッションの時間が豊富に用意されていました。様々な業界、異なる経験を持つ仲間たちが持ち寄る視点や課題は、自分一人では決して得られないものでした。特に、オンライン形式であったことが、地理的な制約を超えて多様なバックグラウンドを持つ方々と繋がることを可能にし、学びの幅を大きく広げてくれたと感じています。隔週という絶妙なペースと、インプットした内容を定着させるための振り返りの仕組みも、多忙な中でも学びを継続する上で非常に効果的でした。

そして三つ目は、思考を深めるアサインメントの存在です。一般的な講座がインプット中心で終わることが多い中、この講座では、学んだことを自社の課題に落とし込み、深く分析し、具体的な提言としてアウトプットすることが求められます。これは非常に大変な作業でしたが、同時に、これ以上ないほどの学びの機会でした。自分自身の言葉で課題を定義し、根拠を持って解決策を導き出すプロセスは、HRBPとしての実践力を飛躍的に高めてくれました。この、思考しアウトプットする経験こそが、この講座の最も価値ある魅力の一つだと思います。

−受講後、受講前の変化、日々の仕事における実践を教えてください。

受講を経て、私の中で最も大きく変化したのは「視点が柔らかくなった」ことです。日常業務において、何か課題に直面したとき、以前は「ルールに合っているか否か」という視点で判断しがちでした。しかし今は、まず「そもそも、このルールの原理原則は何だろう?」「なぜ、この状況が生まれているのだろう?」と、一度立ち止まってフラットに物事を捉えるようになりました。

この変化は、関係者との議論の質を大きく向上させました。単にルールに基づいた意見を述べるのではなく、原理原則や様々なデータを根拠として示すことで、より本質的で建設的な議論ができるようになったのです。これまで、なんとなく「こうだろう」と感じていた課題に対しても、「これは理論的にこうだから、こうした方が良い」と自信を持って提言できるようになったことは、HRBPとしての大きな成長だと感じています。

また、「視点の柔らかさ」は、他部署との連携にも好影響をもたらしました。HRの視点だけでなく、経理など他の管理部門の視点、そして事業部の視点へと、柔軟に思考を切り替えながら物事を捉えられるようになりました。これは、アサインメントを通じて、一つの課題を様々な角度から分析し、構造的に理解しようと努めた経験が大きく影響しています。固定観念や決めつけから解放され、多様な視点を受け入れながら最適解を探る。この思考プロセスそのものが、講座から得られた最大の効果であり、私のHRBPとしての活動の根幹を支えています。

人事キャリアにおける
かけがえのない財産と出会える場所

− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。

人事という専門領域にいると、意外にも他社の同じ立場で奮闘している方々と深く語り合う機会は少ないものです。この講座は、まさにその貴重な機会を提供してくれます。

様々な業界で、多様な経験を積んでこられた方々と出会い、同じ目線で学び、考え、本気で向き合う時間。この4ヶ月間は、そうそう簡単に得られるものではありません。私にとって、ここで出会った方々と過ごした時間は、これから人事キャリアを歩む上でのかけがえのない財産であり、大きな支えとなっています。

そして、この講座は決して人事領域で長く活躍されている方だけのものではありません。むしろ、異なるバックグラウンドを持つ方の参加が、他の受講者にとっても新たな視点や気づきをもたらし、素晴らしい化学反応を生み出します。もしあなたが、組織や人に関する課題に対して、より深く、本質的に向き合いたいと願うなら、ぜひ一歩踏み出してみることをおすすめしたいです。きっと、想像以上の学びがあなたを待っているはずです。

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