Profile
READYFOR株式会社 米本 拓 さん
大学卒業後、大手リース会社にて法人営業を5年間経験。顧客とより深く同じ目標に向かって伴走したいという想いから、日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービスを運営するREADYFOR株式会社へ転身。キュレーターとして約6年間、多種多様なプロジェクトの資金調達を支援する中で、後半3年間はマネージャーとしてチームビルディングやメンバー育成に従事。その経験から、個人の成長を最大化させる組織開発や人事領域へ関心を抱くようになる。2025年7月、新設された事業部付け人事のポジションに配置となり、未経験からHRBPのキャリアをスタート。現在は、事業戦略と連動した組織戦略の策定や育成の仕組みづくりを力強く推進している。
※経歴はインタビュー時点のものです。
1人目のHRBPとして体系的な土台を求めて
− 受講の動機やきっかけを教えてください。
人事という未知の領域に足を踏み入れた際、まず考えたのは「いかに早く、体系的に知識をインプットできるか」ということでした。私がこれまで歩んできたキュレーターという職種は、非常に専門性が高く、外部に体系的な知見が転がっているような仕事ではありませんでした。それに対して人事という領域は、世の中にすでに多くの優れた知見やフレームワークが存在しているはずだと思っていました。そのため、まずはしっかりと学びの土台を築きたいと考えました。
− 何か別の選択肢と取捨選択されていれば、Every HR Academyを選んだ理由を教えてください。
Every HR Academyを選んだ最大の理由は、実際に受講した人たちからの評価でした。私が人事に異動すると決まった際、知人の人事担当者から紹介されたコンテンツの中に、この講座が含まれていました。また、弊社の役員も過去にこの講座を受講したことがあり、「人事を体系的に学べる」という話を聞いたことも大きかったです。他のスクールとの比較も検討しましたが、外部の人事の方とのつながりもできる点や、実務に即した体系的なプログラムであるという点に、他にはない魅力を感じました。また、リスキリングの支援制度を活用できたことも後押しとなりました。
経営と人事を結ぶ戦略的視点
− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。
4ヶ月にわたる講義の中で、特に印象深いのは初日の講義と、「人材育成」についての講義です。まず初日に学んだ、人事戦略が経営戦略や事業方針と密接に紐付いているべきであるという本質論は、その後の私の実務における指針となりました。受講前の私は、人事施策を単独のものとして捉えていた節がありましたが、講義を通じて「なぜ今、この施策が必要なのか」を事業目標から逆算して説明できることの重要性を理解しました。この「事業との連動性」という視点を得られたことは、大きな収穫だったと思います。
また、人材育成の講義での「研修だけで人は育たない」という言葉も印象的でした。今後研修や育成プログラムを考えていく上での前提になったと思います。研修はあくまで育成の一部に過ぎず、現場での実践やアサインメントとどう組み合わせるかが本質であると気づきました。私のキャリアのバックグラウンドであるキュレーターの仕事とも共通点を感じ、クライエント(育成対象者)の成果につながるような支援(研修)を行うという視点を持って、育成プログラムの設計に取り組めるようになりました。これら2つのテーマは、HRBPとしての土台を作ってくれたと感じています。
− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?
私がこの講座で最も魅力に感じた点は3つあります。
1つ目は、場所を問わず受講できるオンライン環境です。私は現在札幌を拠点にしていますが、東京で開催されている講義にリアルタイムで参加でき、地理的な壁を感じることなく学ぶことができました。
2つ目は、4ヶ月という期間です。最初は長いと感じるかもしれないと思いましたが、月に2回程度のペースで進むため、日々の実務と並行しながらじっくりとインプットとアウトプットを繰り返すことができました。
3つ目は、グループディスカッションを中心とした対話重視の講義スタイルです。単に講師の方の講義を一方的に聞くだけではなく、異なる環境や課題を持つ他社の受講生の方々と意見を交わす時間が刺激的でした。それぞれの置かれた状況に合わせて「自分だったらどうするか」を議論することで、一つの正解に縛られない多角的な視点を得ることができたと思います。
事業成長のピースとしての自覚、
人事に求められる信頼の構築
− 講座の効果について。受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化はありましたか。
受講を経て変化があったと思うことは2点あります。1つめは、自社の事業方針や経営戦略という全体像をイメージしながら、人事戦略を紐づけて考えられるようになった点です。全社のロードマップを常に意識し、今自分が手がけている人事施策がどのように事業成長のピースとしてハマるのかを冷静に考えられるようになりました。
2つめは、「信頼」というキーワードを強く意識するようになったことです。講義を通じて、人事が提供する施策が現場で真に機能するためには、現場のメンバーや経営陣からの信頼が不可欠であると感じました。HRBPとしての専門性を磨き続けることはもちろんですが、現場への敬意を忘れず、成長を後押しする姿勢が重要であると、ゲスト講師の方々の実体験からも学ぶことができました。
人事は一人で完結するものでもなく、お金を生む仕事でもありません。受講後は、「現場の負担やメリットは何か」をより深く想像し、改めて感謝の気持ちを基盤に置くようになりました。単なる知識の習得に留まらず、人事としての「あり方」を見つめ直す機会になったと思います。
経営と地続きの景色を
能動的な学びが人事としての視座を変える
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
HRBPという役割は、正解のない問いに向き合い続けるタフさが求められると思います。もし皆さんが、人事キャリアのスタートラインに立っていたり、自己流の仕事を見直したいと感じていたりするなら、ぜひこの門を叩いてみてください。特に一人で人事を担っている方にとって、体系的なインプットと社外の仲間の存在は、大きな財産になるはずです。
この講座は、動画を眺めるだけの学習とは対極にあり、毎回の講座では対話を含めたアウトプットの機会があります。自ら考え、他者と対話し、フィードバックを得るという「能動的なプロセス」が、自身の成長につながると思います。毎回の課題にはエネルギーが必要ですが、それを超えた先には、これまでとは違った視点を得られると思います。皆さんの挑戦が、組織を変える大きな力になることを応援しています。
