HRBP養成講座受講者インタビュー:IT企業 S.Eさん - 株式会社Every

Profile

製薬会社 S.E さん

製薬会社にてMR(医薬情報担当者)としてキャリアをスタート。営業の最前線で実績を積んだ後、マーケティング部門に異動し、データ活用と戦略立案の経験を積む。その後、社内公募制度を活用して人事部門への異動。現在はHRBPとして、営業部門を対象に組織開発、人事異動、人事評価、管理職の登用・昇降格といった多岐にわたる実務を担当している。現場を知る営業経験とマーケティングの視点を活かし、自らの実務経験に「人事学」という学問的背景を加えることで、組織のパフォーマンスを最大化させるHRのプロフェッショナルとして活動している。

※経歴はインタビュー時点のものです。


「暗黙知」から脱却し、
人事としての揺るぎない拠り所を手に入れる

− 受講の動機やきっかけを教えてください。

人事に異動して2年が経過し、HRBPとして組織開発や人事異動などの施策に携わってきました。実務をこなす中で感じていたのは、判断がどうしても過去の経験則や、暗黙知に依存してしまうという点です。営業現場などのビジネスサイドを経験してきた立場として、より客観的な納得感があり、理論に基づいた判断を下せるようになりたいと考えていました。

受講の直接的なきっかけは、上司からプログラムの受講を提案されたことです。事務局からの案内が転送されてきたのですが、内容を見た際に「人事学」という体系化された学問が存在することを初めて知り、興味を持ちました。現場での実践的なアプローチに加えて、学問的なエビデンスや理論を身につけることができれば、自分の中に確固たる「人事としての判断軸」が構築できるのではないか。その期待が受講を決意させた大きな理由です。

Dynamic HRMで繋がる
人事施策と事業成果の全体像

− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。

全8回の講義の中で一番印象的だったのは、初回の講義で扱った「Dynamic HRM」の考え方です。この概念は非常に説得力があり、私自身の最終課題であるアサインメントも、このDynamic HRMのフレームワークを絡めて提出しました。
日頃HRBPチームとして活動していると、自分たちの施策がいかに事業成果に紐づくかという意識は身近にあります。しかし一方で、採用や人材開発といった個別の機能を担う担当者との間には、その認識において温度差を感じる場面もありました。しかし、Dynamic HRMを学んだことで、人事のあらゆる機能がどう相互に影響し合い、最終的な事業成果へと結びついているのかを体系的に理解することができました。この構造を人事全体で共有し、共通言語化することができれば、採用も育成も評価もすべてが同じ方向を向いて進めるようになると感じることができました。
また、Day7の特別講義で登壇された2名の講師の方の話も印象的でした。お二人は性格もアプローチも対照的に見えましたが、表現は違っても、HRBPとして追求すべき本質が一致していると感じました。論理性とパッション、その双方がビジネスへの貢献という一点において統合されている姿を目の当たりにし、自分が目指すべきプロフェッショナル像を具体的に描くことができました。

体系化されたカリキュラムと、
自律的で主導的な受講生コミュニティ

− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?

この講座の魅力は主に2点あります。1つ目は、人事の実務を「学問」として体系的に学び直せる点です。採用、報酬、ピープルアナリティクスなど、人事の各領域がどのような理論的背景に基づいているのかを網羅的に把握できました。感覚で行っていた実務を理論で裏付けできたことは、大きな収穫です。
2つ目は、受講生同士のコミュニティの質です。非常に意欲的で自律したメンバーが集まっており、グループディスカッション後の全体共有では、誰かが指名されるのを待たずに自ら発言し始めるような姿勢が常に見られました。事務局側から促される前にマイクを握るほどの前向きな集団は、他ではあまり類を見ないと思います。オンライン・オフラインを問わず、こうした熱量の高い仲間と繋がり、他社の事例や悩みを共有できたことは、自社の常識を相対化する貴重な機会となりました。この繋がりは、講座終了後も大切にしていきたい財産です。

− 講座の効果について。受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化はありましたか。

受講を経て、課題に対する「思考の解像度」が明確に高まったと実感しています。例えば、組織内の問題を検討する際にも、「スキルの問題なのか、あるいはモチベーションの問題なのか」といった形で、因数分解して分析できるようになりました。講座で得た理論というレンズを通すことで、状況を客観的に捉え直す力が身についたと感じています。
また、すべての施策を検討する際に「これは最終的に、事業のパフォーマンス向上にどう寄与するのか」という問いを常に立てるようになりました。人事内の最適化に留まらず、Dynamic HRMの全体像を意識しながら、ビジネスの成果にどう繋げるかを論理的に考える癖がつきました。まだすべての実務に反映できているわけではありませんが、自分の中での判断のスピードや論理性が向上したことは間違いありません。人事という仕事に対して、より戦略的かつ主体的に取り組めるようになったことが大きな変化です。

「人事のプロ」として、
確信を持って一歩を踏み出すために

− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。

人事の実務には絶対的な正解がないからこそ、私たちは経験や慣習に頼りがちです。しかし、組織の重要なリソースを扱う立場として、理論的背景やエビデンスに基づいた視点も不可欠だと思います。もし、自身の判断に迷いがあったり、もっとビジネスサイドと対等に議論したいと感じていたりするのであれば、この講座は大きな助けになるはずです。
ここで得られるのは、単なる知識の詰め込みではありません。現場での実践を支える「判断軸」であり、そして何より、同じ志を持って人事をアップデートしようとする熱い仲間との繋がりです。自らマイクを取りにいくほどの意欲的なメンバーに囲まれて学ぶ時間は、日々の実務で忙殺されがちな視点を大きく引き上げてくれます。経験則という殻を破り、理論という武器を持って、事業をリードする人事へと歩みを進める第一歩を、ぜひこの場所から踏み出してみてください。

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