Profile
投資ファンド会社 Y.M さん
大学卒業後、事業会社を経て、経営コンサルティング業界で10年以上にわたりキャリアを築く。事業・財務の両面から多角的な視点で企業変革に携わり、多くの企業の業績改善を実現。その後、投資ファンド業界へ転じ、現在は投資先企業に常駐し、経営陣の伴走者として企業価値向上を牽引している。
現場の事業課題に深く入り込む中で、「究極的には、目の前の人がどのような気持ちで働いているかがすべてを左右する」という考えに至る。これまで培ってきた事業・財務の視点に、「人・組織」という新たな軸を掛け合わせ、企業の持続的な成長を組織の内側から支えるプロフェッショナルとして、実践と挑戦を続けている。
※経歴はインタビュー時点のものです。
「人」の領域への課題感から、
組織の根本を見直す土台づくり
− 受講の動機やきっかけを教えてください。
これまで約13年間、経営コンサルティングの領域で、事業・財務といった、いわば「物」と「金」の視点から企業変革に携わってきました。その後、投資ファンドに転じ、投資先企業に常駐して経営支援を行うようになり、今年で5年ほどになります。現在は経営陣のすぐそばで、「どうすれば利益を増やせるか」という課題に日々向き合っています。
投資ファンドの役割は企業価値を高めることであり、そのために必要であれば、経費削減から売上向上まであらゆる施策に取り組みます。しかし、支援先に深く入り込むほど、「最終的には目の前の社員がどのような気持ちで働いているかが、企業の成否を左右する」ということを強く実感するようになりました。
一方で、これまでのキャリアでは組織・人事領域を専門的に学んだ経験がなく、この分野の知見には課題意識を持っていました。現在は、自ら必要だと判断した施策を実際に実行できる立場にあります。だからこそ、このタイミングで組織・人事を体系的に学べば、学びをそのまま現場で実践し、会社にとって本当に必要な変革につなげられると考えたことが、受講のきっかけでした。
私は物事を考える際、「そもそもどうあるべきか」という原理原則が腹落ちしていないと、その後の議論が表面的に感じられてしまうタイプです。そのため、単なるノウハウではなく、本質的な土台を学べる場を探していました。Every HR Academyの紹介で目にした「原理原則」という言葉は、まさに私が求めていたものでした。また、講義を受けるだけではなく、グループでのディスカッション、さらに最終日のプレゼンテーションまで設計されている点にも魅力を感じました。考え、対話し、自分の言葉でアウトプットすることが求められる環境であれば、学びを知識で終わらせず、実践につなげられると考え、受講を決めました。
初日の定義をベースに、
全領域を網羅して学ぶことの意義
− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。
全4か月の講座を振り返ると、特定のテーマだけが突出して印象に残ったというより、人事に必要な領域が体系的に網羅されており、それぞれが有機的につながっていたことが最も印象的でした。採用、育成、評価、報酬といった各テーマを個別の知識として学ぶのではなく、一つひとつが人事の土台を構成する要素として設計されていると感じています。
その上で、あえて一つ挙げるとすれば、やはり初日の「Day1 これからのHR」です。冒頭で語られた「事業とつながっていない人事は意味がない」というメッセージは、私の中で人事の定義そのものを大きく変えました。それまで人事制度や施策に対してどこか腑に落ちなかった理由が、この一言で明確になったのです。人事の本質は事業の成功に貢献することにある。この軸が初日に定まったことで、その後に続く採用、評価、育成、報酬といった各テーマについても、「事業成長にどう結び付けるか」という一貫した視点で学びを深めることができました。
もう一つ強く印象に残っているのは、Day7の特別講義です。登壇された講師のお一人は、数多くの修羅場を経験されてきた方であり、その言葉には実践者ならではの重みがありました。人事制度を運用するだけではなく、組織の当事者として現実と向き合い、泥臭く課題を乗り越えてきたからこそ語れる覚悟や信念が伝わってきました。知識や理論だけでは得られない、人事としてあるべき姿勢を学べたことも、この講座で得られた大きな財産だったと感じています。
自立した個が集まる最良の「グループ」、
思考を深化させるアウトプットの仕組み
− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?
この講座の特徴は、自立した個人が集まり、高い学びを生み出す「グループ」として機能していることだと思います。受講生はそれぞれ異なる業界や立場から参加していますが、共通しているのは、自社の課題と真剣に向き合い、「学びを現場で実践したい」という強い目的意識を持っていることです。
講義やディスカッションでは、多様なバックグラウンドを持つ受講生から、「自社ではこう考えている」「こんな課題に直面している」といった実践的な視点を数多く得ることができました。オンラインで4か月間ともに学び続けたからこそ、最終日にリアルで集まった際には、初対面とは思えないほどの一体感があり、互いを同志と感じられる関係性が生まれていました。
もう一つ印象的だったのは、「本質的なインプットと徹底したアウトプット」が学びの仕組みとして組み込まれていることです。講座では、シンプルでありながら本質を突く原理原則が提示され、毎回の講義後には振り返りが求められます。講義中のメモを見返しながら、「この考え方を自分の仕事や支援先に当てはめるとどうなるか」をじっくり考え、自分の言葉で整理していく。このプロセスを繰り返すことで、知識として理解するだけでなく、自分の実践につながる学びへと昇華できました。
ただ講義を受けるだけではなく、考え、言語化し、実務に結び付ける。この学びのサイクルが徹底されていることこそが、Every HR Academyならではの大きな魅力だと感じています。
− 講座の効果について。受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化はありましたか。
受講前と受講後で最も大きく変わったのは、人事という領域について、自信を持って発言し、行動できるようになったことです。
これまでは、人事を専門に歩んできたキャリアではなかったため、自分はあくまで「門外漢」だという意識がありました。投資先企業で組織や人に関する課題について意見を求められても、「本当にこの方向性でいいのか」「我流の判断になっていないか」と、どこか迷いを抱えながら言葉を選んでいました。
しかし、この4か月間で人事の原理原則、つまり「ここだけは外してはいけない本質」を体系的に学んだことで、自分の中に揺るぎない判断軸ができました。本質を理解していれば、その上にある制度や施策は、企業の状況や時代に合わせて柔軟に設計すればよい。学びを起点にその考え方に昇華できたことで、人事施策を自信を持って提案し、実行できるようになったと感じています。
実際の人事の現場では、体系的な考え方よりも、自社の慣習や過去の経験則をもとに意思決定が行われる場面も少なくありません。そのような中で、自分の考えは原理原則に照らして間違っていないという確信を持てるようになったことは、私にとって非常に大きな変化でした。
講座で学んだ内容は、決して複雑な理論ではありません。むしろ、本質を突いているからこそ驚くほどシンプルです。しかし、そのシンプルな原理原則を体系的に学び、自分の判断軸として身に付けられたことが、今では日々の実務を前に進める大きな支えになっています。
質の高い学びを自らのビジネスに引き寄せ、
真の成長へと変えるサイクル
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
学びを自分の力へと変えるには、質の高いインプットと、それを自分の言葉で咀嚼し、実践につなげるアウトプットを繰り返すことが欠かせません。この講座には、そのサイクルを自然に回せる環境があります。
講義で扱われるのは、人事の「原理原則」です。内容はシンプルでありながら、本質を突いているからこそ、自分の頭で考え抜くことが求められます。さらに、多様なバックグラウンドを持つ受講生とのディスカッションを通じて、自社だけでは得られない多面的な視点にも触れることができます。
そして、その学びを毎回の振り返りで、「自分の仕事や役割に置き換えるとどうなるか」という問いを通じて内省し、自分の言葉で言語化していきます。このサイクルを4か月間、主体的に回し続けるのは決して楽ではありません。しかし、最後までやり抜けば、物事を判断するための揺るぎない基準が自分の中に築かれているはずです。
もし日々の実務の中で、「自分の判断に確信が持てない」「事業の成長と人事施策がうまく結び付いていない」と感じているのであれば、この講座は、その迷いを解消し、本質的な判断基準を身に付ける絶好の機会になると思います。
ただ受講するだけでは、大きな変化は生まれません。「この学びを自分のビジネスでどう生かすか」という問いを持ち続け、主体的に向き合えば、講座を終える頃には、物事の見え方も、自らの意思決定への自信も、大きく変わっているはずです。
