Profile
住友電装株式会社 米木 正寿 さん
入社以来、一貫して人事総務領域のキャリアを歩み、採用、人材教育、人事労務など人事総務全般の実務を幅広く経験。一昨年下半期、社内で初となるHRBP組織の立ち上げに伴い、一事業本部のHRBPに抜擢される。当初は事業本部のHRBPと国内主要事業所の人事領域を兼務し、前例のない中で手探りでの組織支援をスタート。現場と経営の橋渡し役として実践を重ね、今年6月からは全社7つの事業部に配置されたHRBPメンバーを率いる統括リーダーに就任。長年の現場経験で培った人事知見と講座で得た体系的視点を融合させ、事業成長を後押しするHRBP組織の確立と人材育成に邁進している。
※経歴はインタビュー時点のものです。
経験だけに頼らない「体系的な土台」と
「HRBPの本質」を求めて
− 受講の動機やきっかけを教えてください。
私自身、入社以来ずっと人事総務畑でキャリアを重ねてきましたので、採用から退職まで、人財教育、労務、人事企画といった実務に関する手応えや経験は一通り持っていました。しかし、一昨年下半期に社内で初めて「HRBP」というポジションが立ち上がった際、私自身がその担当として抜擢されたことが大きな転機となりました。
当時はまさに右も左もわからない状態で、自分なりに手探りで現場課題に向き合っていました。世間では「HRBP」や「戦略人事」という言葉を頻繁に耳にするようになっていましたが、関連する書籍や各種セミナーで語られる内容は人によってまちまちで、「結局のところHRBPとはどういう存在で、どのような役割を果たし、どんなスキルやマインドが求められるのか」という根本的な部分が自分の中で曖昧なままでした。
その後、弊社の中でHRBP組織をさらに拡大することになり、全社の7つの事業部に新たなHRBPメンバーを配属し、私がその「統括」を担うという大きな役割の変化がありました。「いよいよ自分個人の手探りや経験則だけでやるのには限界がある。メンバーを導く立場として、体系的に、もう一度人事やHRBPの基本に立ち返って勉強し直したい」と強く感じたのです。
− 何か別の選択肢と取捨選択されていれば、Every HR Academyを選んだ理由を教えてください。
Webを中心にさまざまな研修や講座を探し、比較検討を行いましたが、その中で Every HR Academy を選んだ理由は、実際に受講された方々の評判や口コミが良く、カリキュラム内容が充実していたことです。全8回にわたるプログラムの中で、人事戦略から採用、評価、報酬、データ分析に至るまで網羅的に学べる構成になっている点に加え、土曜日の開催であったことも決め手になりました。平日多忙な業務を抱える中で、仕事から一歩離れてじっくりとインプットとアウトプットに集中できる環境が整っていると感じ、上司とも相談して受講を決めました。
「データに基づいた組織分析」と
「事業貢献を中心とした人事思考」の獲得
− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。
講義の中で1番面白く、かつ新鮮だったのはDay6で学んだ「People Analytics(ピープルアナリティクス)」の講義です。一般的に人事担当者は文系出身者が多く、人によっては感情や感覚で物事を捉えがちな傾向もあり、数字やデータを扱って組織を語ることに苦手意識を持つ人も少なくないと思います。しかし、この講義では、一見、数値化が難しい人の心や行動といった領域を、相関分析や回帰分析といったデータ分析の手法を用いて捉え直すアプローチを学びました。これが私にとって非常に新鮮な体験でした。
例えば、エンゲージメントサーベイ等の結果を見る際も、単に平均値の比較で終わらせるのではなく、データから一歩踏み込んでその裏にある構造や課題を発見していくこと。この「数字から本質を読み解き語る」という手法は、HRBPとして現場や経営陣に存在価値を示すための強力な武器になると感じました。実際に、最後のアサインメントでも、講座で学んだ手法を活かして自分なりにデータ分析を突き詰め、分析レポートを作成したほどです。
もう一つ心に残っているのは、「人事を人事屋目線で捉えてはいけない」という講師からの言葉です。例えば「コミュニケーションに課題があるから上司向け研修を実施する」というように、人事側の手段に直結させた短楽的な施策に終始するのではなく、「この施策がどう事業成果に貢献するのか」を常に起点として考える重要性を、改めて認識する機会となりました。
全国の実務家との対話、
実践的カリキュラム、
そして「2度美味しい」ネットワーク
− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?
1つ目は、「全国から集う多様な受講生メンバーとの対話」です。受講生は全国津々浦々から参加されており、年齢層も様々でした。業種や組織規模、置かれている環境が異なる中で、それぞれが直面している生々しい人事の悩みや苦労話、今後の構想などをリアルに共有し合えたことは大きな刺激になりました。講義内のグループディスカッションの機会も多く、他社の事例や他者の視点に触れることで、教科書通りでないリアルな知見に触れることができました。
2つ目は、「実務に即した体系的なカリキュラム」です。採用、パフォーマンスマネジメント、評価、報酬設計といった人事の基本要素が網羅されており、長年の自分の経験を客観的に復習・整理する機会になりました。「過去の経験」と「講座で学ぶ論理的なフレームワーク」が頭の中で綺麗に繋がり、知見が再構築されていく感覚がありました。
3つ目は、「受講期間を超えて続く受講生同士の繋がり」です。オンライン講義という形式でありながらもグループワークを通じて深い交流が生まれ、終了後も近隣地域や出張先で集まったり、実務の悩みを相談し合えるネットワークが築くことができました。講座そのものの学びに加え、社外の心強い仲間が得られるという「2度美味しい」環境も、本講座の魅力だと実感しています。
− 講座の効果について。受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化はありましたか。
最も大きな変化は、HRBPとして現場やメンバーと向き合う際の「自信」と「選択肢の多さ(引き出し)」を獲得できたことです。
受講後、全社のHRBPを統括する立場として、新しく着任した各事業部のHRBPメンバーを支援する機会が増えました。彼らは皆、初めての役割に不安や戸惑いを抱え、現場での進め方に悩んでいます。そうしたメンバーに対し、講座で得た豊富な資料やアプローチ手法、データ分析の視点、また「経営トップといかに信頼関係を築いていくか」という実践的なノウハウなど、具体的な「引き出し」を提示し、自信を持ってアドバイスや伴走ができるようになりました。
また、毎回講義を受けるたびに新しい気づきや視点が得られたことで、「まだまだ自分にも学びの伸びしろがある」という良い意味での刺激と謙虚さを取り戻すことができ、人事に携わる者としてのマインドセットがより強固なものとなったと感じています。
受講で得られる価値は知識にとどまらない。
迷ったらまず行動を
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
受講を迷われている方がいらっしゃるなら、私からはシンプルに「迷ったら、まず行動してください」とお伝えしたいです。
全8日間のプログラムを通じて得られる価値は、単なる表面的な人事知識やノウハウの習得にとどまりません。現場や組織に向き合うための強い心構え、ビジネス視点での本質的な気づき、さらには自分自身の今後のキャリアをじっくりと見つめ直す貴重な機会にもなります。
そして何より、共に学び高め合える全国の志高い仲間とのネットワークは、今後の人事ライフにおいて代えがたい財産になります。皆さんがHRBPとして一歩踏み出し、組織を前進させていく挑戦を心から応援しています。
