【完全版】DEIセミナー -“カルチャーフィット”の問題点と”階層主義”が多様性に与える影響- - 株式会社Every

UC Berkeley 組織心理学者 × 株式会社メルカリ DI Analyst × Every CEO

"カルチャーフィット"の問題点と
"階層主義"が多様性に与える影響

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 セミナー概要


1.なぜ実施したか

DEI(ダイバーシティ・イクイティ・インクルージョン ※以下DEI)というコンセプトがビジネスの世界において重要になる中、日本に住む約1億人には最新の取り組みやトレンドを学ぶ機会が多くありません。Every Inc.では「HRからパフォーマンスとワクワクを」というビジョンを掲げ、グローバルな取組みやアカデミックな文献からDEIに関する歴史、取組み、事例など”日本なら”ではなく、”グローバルスタンダード”な情報を提供しています。

今回のセミナーでは、

1)世界トップビジネススクールのカリフォルニア大学バークレー校組織管理学部で博士課程研究員としてDEIの専門家であるソーニャ・ミシュラ氏による最先端の研究結果の共有に加えて、

2)日本で最もDEIに力を入れている会社の一つであり、個々の多様な経験や視点を尊重したチームづくりを目指し、D&Iを重要な経営課題の一つとして推進している株式会社メルカリ様より、D&Iチームの一員であるガルシア・フアン氏をお招きして同社のD&Iの取り組みを紹介していただきました。

2.講座の内容

◆ジェンダーギャップを取り巻く環境

ジェンダーバイアスとは

階層主義がもたらすダイバーシティへの影響

カルチャー・フィットの問題点

◆Sonya氏とのQ&A

◆メルカリD&Iの取り組み

◆Juan氏とのQ&A

 

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3.日本人の私たちこそ、知っておくべき知見と努力が詰まっている

当ページをご覧頂き、誠に有り難うございます。

DEIに関して、現在はDEI&B(Belonging=帰属意識)という概念にも変わりつつある領域ですが、
UC BerkeleyのSonyaさんからはGender Equityの観点から、職場環境の歴史、その状況、最先端の研究で判明した人間の無意識的な行動とその結末を語って頂きました。

「評価」においては男女によって性を理由にする違いが発生しているという事実。耳の痛い話でした。他にも様々な男女での違いがあるという事も研究ではわかっています。

尚、ジェンダーという観点ではG7のうち、日本だけが法的に同性婚を認めていない国であるという事も私たちは知っておくべき事項だと私は思います。

G7(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国)で同性婚を認めていないのは日本のみです(ロシアまでを含めると、ロシアと日本だけ)。国連加盟国のうち、28カ国(15%)が国として認知している中、GDPで世界3位の日本はこの仕組みを整えるまでに至っていません。

一方で、Mercari Inc. Juanさんからは日本の会社でDEIを促進するその具体的な方法論と現在のチャレンジについてオープンにに語って頂きました。

会社内の認知度を上げるため経営陣が先導をきってリーダーシップを発揮する事や、採用においてJDの書き方に工夫を凝らす取り組み、管理職の評価基準に組み込まれている事、小さな一歩を積み重ねて来た結果、メルカリ様はここまで日本を代表し世界中から人材を採用できる会社となったのではないでしょうか。

少子高齢化により日本人の人口が減少していく事は明白であり、国内外問わず「新たな指標や基準」で様々なバックグラウンドを持つ方を惹きつけることが出来る会社でなければ、企業としての生存確率は減るでしょう。

そしてこのDEIを推進する事は社会としての機会を開いていく事の一歩でもあります。

長々と書きましたが、難しく考えず、ぜひ楽しんで、ご覧いただけますと幸いです。

 登壇者


Sonya Mishra(ソーニャ・ミシュラ)
カリフォルニア大学バークレー校組織管理学部 博士課程研究員
カリフォルニア大学バークレー校の組織管理学部の博士課程研究員。社会実験とビッグデータを用いて、職場環境における男女間の不平等がどのように顕在化するかを研究している。偏見や差別の背後にあるメカニズムを研究することで、多様性と平等を促進するための介入方法を開発することを目指している。
ジョージタウン大学で金融の学士号を取得後、マンハッタンで投資銀行家として働くうちに、性差別が自らのキャリアを歪め始めていることを肌で感じるようになる。銀行での苦闘の後、キャリアを転換し女性だけで運営するMatch.comの子会社Three Day Ruleでデートコーチとして働く。その対人スキルと天性の直感を生かし、ニューヨークの女性エグゼクティブが抱える多忙な恋愛を支援。クライアントとの会話を通じ、彼女らが性差に基づく暗黙の偏見にさらされ、職場での活躍の場を制限されるなど、同じような苦境に立たされていることを知る。これらの経験を経た後、組織マネジメントの博士号を取得。同時に世界を旅するという夢を実現するため、博士課程に入る前の8ヶ月間、アジア、オーストラリア、アフリカ、ヨーロッパの14カ国をバックパッカーとして単独で旅する。 男女平等と世界旅行に加え、スキューバダイビング、オートバイ、バックパッキング、キャンプ、ヒップホップダンスに情熱を注いでいる。
現在の研究は、自らの多様な経験、グローバルな視点、そして男女平等への情熱によって支えられ、研究を通じ、組織文化の改革や職場における男女平等の推進に貢献することを目指している。
sonyamishra.com
Juan D. Garcia MP.(ガルシア・フアン)
Diversity and Inclusion Analyst · Mercari, Inc.
アルゼンチン共和国出身。美術修士卒業後、フリーランス翻訳者として活動する傍ら、美術大学でも助教授として教鞭をとる。2012年に大学院へ入学するため文部科学省国費留学生として来日。2019年にメルカリに入社以来、翻訳通訳チームを担当しながら、「Pride@Mercari」コミュニティのLeadとしても活動。2022年5月にD&Iチームに異動し、社内コミュニティーと教育・啓発活動に携わる
松澤 勝充(Masamitsu Matsuzawa)
株式会社Every 代表取締役CEO
神奈川県出身1986年生まれ。青山学院大学卒業後、2009年 (株)トライアンフへ入社。リクルーターとして総合商社への出向などの経験を経て、2016年より、最年少執行役員として営業・マーケティング・採用の3部門を管轄し、5年間で約300%の売上拡大、6倍の組織規模成長を経験する。2018年8月渡米留学、UC BerkeleyでHRを学ぶ機会に恵まれる。帰国後2020年4月1日に株式会社Everyを設立し、6月1日から事業を開始。

保有資格:
・Senior Professional in Human Resources (HRCI)
・Global Professional in Human Resources (HRCI)
・DiSC認定トレーナー
・The Science of Happiness(UC Berkeley)
・HR Management and Analytics: Unlock the Value of Human Capital(The Wharton School)
・ピープル・アナリティクス(authorized by the University of Pennsylvania)
・ポジティブ・サイコロジー・ワークショップ(Japan Positive Psychology Institute)、他
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