Change Agent養成講座受講者インタビュー:PayPayカード株式会社 吉田 綾子さん - 株式会社Every

Profile

PayPayカード株式会社 HR Planning部 吉田 綾子さん

新卒でブライダル大手企業に入社し、1年目から人事配属。15年間人事部門で採用・人材開発・制度・労務を幅広く担当し、管理職を経験。現在は、FinTech企業の人事部門で人事制度企画を担当している

※経歴はインタビュー時点のものです。


「HRならでは」の専門性を身に着けたい。

− 受講のきっかけを教えてください。

人事経験を積む中で実務面は理解できているのですが、会社経営の視点でHRを更に深く理解したいと思ったのが最大のきっかけです。前職に勤務をしていた当時、人事部門の責任者として経営陣とのミーティングや1on1を行う機会があったのですが、「全然見えている世界が違う」と感じていたのです。勿論100%同じ目線で物事を見る事は難しいと思うのですが、人事のプロとして議論できるだけの人材になりたい。そのために、自分が発揮できる付加価値は何かを考え、「HRならでは、の理論的な武器を自分に付けたい」と考えました。

大学院や別の人事系講座や交流会、実務的なアドバイスを貰えるメンターを探すなども検討していました。大学院の様に時間を使う事は少しハードルが高いというか、家庭もありますのでバランス上難しいと思っていました。EveryさんのChange Agent養成講座は、土曜日の3時間に限定されており、その前後の課題などはセルフペースで進められるので、タイミングと負荷のバランスが丁度良いな、と感じていました。

とは言え、別の戦略人事講座にも参加したことがあるので、自分の知らない領域を学べるコンテンツであるか、が気になっていました。体験セミナーに参加して、「あ、これは私が勉強したい内容だ」とってもワクワクしました。Everyさんの別の講座であるHRBP養成講座と迷ったのですが、今現在の組織変革が必要な状況を考慮して、最終的にChange Agent養成講座に決めました。

− 印象に残っている講義を教えてください。

まず初めに、「Day2信頼」のステークホールダー・マネジメントが特に印象に残っています。組織変革を進める上で自分一人で何とかしなくてはいけないと思っていたが、そうではないと気づかされました。特にありがちなのが「人事だけで問題解決をしようとする」事だと思います。一方で、プロジェクト関係者は、承認者・決裁者だけではありません。組織変革は言葉の通り、個人を動かして結果的に組織を動かさなくてはいけません。登場人物は1人ではないので、人事だけが頑張っていても解決できない事もあります。

このステークホールダー・マネジメント理論では、多くの利害関係者を理解し、組織全体に対するアプローチと個々人に対するアプローチ両面から組織を動かすための知識を得られました。そのリアクションによって、「●●さんの事をもっと知らなくてはいけなかったね」と何を反省し次の改善に向けていけばいいのかが明確になりましたし、いい意味で、人海戦術というのでしょうか。誰を味方にするのか、多様な視点でアプローチが出来るようになりました。

次に、「Day3組織を動かす」のチェンジマネジメント理論や「Day4集団を動かす」のチームビルディング理論も印象に残っています。管理職との会話の中で、今の組織の状態について共通見解を持つことが出来るようになりました。一つのフレームワークや図があると、同じ方向を見て会話が出来る。フレームワークは効果的なコミュニケーションを行う上で効果的でした。個別具体なテーマでは「凝縮性」の話も印象に残っています。チームが一致団結する事の強さと脆さを知れたこと、強いリーダーシップの強さを実感する一方で、組織的な自発性が求めらた際に改善点が見つかるトレードオフの関係性など、議論のネタが持てるようになりました。

最後に、特別講演で人事のキャリアを見つめる機会があったことも印象に残っています。全ての特別講演者が経営に近い立場で仕事をしている方だったのですが、「ゲストスピーカーがいい意味で夫々全然違った」という事がとても良かったです。これまでのキャリアパスや、仕事に対する信念や強みの違いなど、多様性を感じることが出来たので「では自分は何を目指そうか、何を追求していこうか」と可能性の広がりを感じました。

「人事のマジックワード」が視覚的に分解されていく。

−Change Agent養成講座の魅力を教えてください。

人事の世界には、「自律的キャリア」とか「イノベーションを起こせる組織文化」など「綺麗な言葉で一見わかるけど、具体的には曖昧で何をしたらいいのか迷う言葉、魔法の言葉の様なもの」があると思うんです。これをマジックワード、と私は表現していたのですがそれらを含めて、これまでモヤモヤしていたもの、感覚で捉えていたものが「言語化・視覚化できる」ことが最大の価値であると思う。あの手この手の施策を展開していても組織が動かない、そんなもやもやを感じているときに、効率的に会話するための武器がここにありました。勉強会などで一つのケースを用いて浅く学び議論中心に意見交換をする事も勿論有益ではありますが、「で、なんだっけ」にならない学びがこの講座の特徴だと思います。

そして、特別講演でのゲストスピーカーと直接会話できる機会を設けて下さる事も本当に良かったです。オンラインでのWebinarや大きな外部セミナーではなく、Q&Aや懇親会などで直接会話できるなんてとっても贅沢だと思います。大勢の場で聞きづらいようなことも聞けるだけで、自分の仕事やキャリアにとって大きなポジティブな影響がありますし、実績だけでなくその人個人にある価値観や信念を聞けることで、自分を見つめ直す機会になりました。

同期との繋がりもが講座終了後にあるのも魅力です。同じような問題意識や課題を持っている同期がいることによって、感情的にも共感できるし、お互いに応援したいと強く思えます。これが他の繋がりとの違いであり、お互いがポジティブなスタンスを持っているので、同期から学ぶこともできるのはとても嬉しいです。

そして、Everyさんの取り組みも好きです。「痒い所に手が届く」というのでしょうか。HRのメンターを探せるCareer Coaching(Every HR Career Coaching)のプログラムや、セルフペースで学べるE-learningプログラム(Every HR Academy Platform)もあること、またトレンドを学べるセミナーなど、HRの為のプログラムやコンテンツが充実しているので、今後も続けていきたいと考えています。

「どんなキャリアを追求したいか」を、 もっと自由に考えられるきっかけになる。

− 受講後、受講前の変化、日々の仕事における実践を教えてください。

今陥っている状況に飲まれてしまうのではなく、適切な現状把握やアクションプランの立案ができるようになったことでしょうか。事業環境は大きく変わり続けている中で、組織変革は長い時間がかかる事なので、一つのアクションがうまくいかないと、「しょうがない・どうしようもない・仕方ない」という言葉が出てしまい、チームがあきらめムードになってしまうと思うんです。ビジネスモデルが変わってもヒト組織が動けていない状態が続くのは会社にとっても従業員にとってもプラスな事ではありません。この講座を通じて、会社が目指したい姿や現状の整理、GAPの可視化・言語化を進められるようになりました。

そして、キャリアにおいてもどこかで自分の限界を狭めていたかもしれないと気づきました。15年間同じ会社で人事一筋で働いて、将来がなんとなく見えてしまっているというか、今の延長線上で頑張ることしか頭にはなかったのかもしれません。この講座で出会った仲間やゲストスピーカーのお話を聞いて、自分がどんな人事になりたいかをもっと自由に、自分の好奇心に沿ってチャレンジしてみようと考えるようになりました。

「組織をもっと良くしたい」と悩む人にお勧め。

− 最後に、Change Agent養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。

今の役割で「組織としてこれでいいのか、何とかしたい、でもどうしたらいいかわからない」と思っている人にはお勧めです。逆に組織に対する問題意識がない方、今の現状のままで満足されている方にはあまり向かない講座だと思います。

Change Agent養成講座は、一つのテーマを深掘り過ぎるのではなく、幅広い領域やテーマを学べるプログラムであるので、必ずヒントが詰まっていると思いますし、「理論を学んだだけでは、意味がない」とおっしゃる方も勿論いらっしゃると思いますし、それも一理あると思います。一方で、Sonyの望月さんと懇親会でもお話した際に「組織変革について、もっと前に知っておけばよかったと思う事がたくさんある」とお聞きして、本当に共感しました。

私は人事の立場で参加しましたが、マネジメントのポジションにつく人、人と組織に関わる人であれば得られる学びは多いと思います。当時の私もそうだったのですが、管理職になるとリーダーとしてチームビルディングもそうだし、方針を立て、チームを動かしていかなくてはいけません。組織行動学の本質的な目的は人を動かすことにあるので、そうした人にとっては特に意味のある学びになると思います。

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