HRBP養成講座受講者インタビュー:レバレジーズ株式会社 永井 遥佳 さん - 株式会社Every

Profile

レバレジーズ株式会社 永井 遥佳さん

2017年、組織人事コンサルティング会社に新卒入社。大企業向けに教育や組織開発における課題解決に取り組む。2020年レバレジーズに転職、全社の人材開発・組織開発を担当し、研修やエンゲージメント向上施策に尽力する。昨年より、教育研修・組織開発グループのリーダーに就任。グループ全体の戦略策定から企画・運用までを担う。同時に、グループ会社の事業部人事を兼任し、組織開発に取り組んでいる。

※経歴はインタビュー時点のものです。


自社の人事を強くするために、
専門性を身に付けたい

− 受講のきっかけを教えてください。

前職を含めて、一貫して人材育成と組織開発に携わってきたので、その辺りの一定レベルの知識は保有しているという感覚がありました。ただ、今後マネジメントの立場で人材開発・組織開発の方針や戦略策定まで担うとなったときに、自分の管轄だけではなく、制度や報酬、採用という、他の人事機能もきちんと理解しておかなければいけないなという危機感がずっとあり、人事機能を体系的に学べる場を探していたときに見つけたのがこのHRBP養成講座でした。

受講を決めた当時は、グループリーダーを任されてから半年弱経ったタイミングでした。役割に対して自分なりにがむしゃらに取り組んでいくなかで、「この方向に走っていていいのか?」と焦りや挫折感を強く感じていた時期でした。私は上長が社長ということもあり、業務の具体的なフィードバックを仰ぐことがなかなかできませんし、社内には人材開発や組織開発のスペシャリストがいるわけでもありません。そのため人事機能をより経営の一助となれるような機能に強化していこうと思うと、自分自身が積極的に社内外から情報収集をしたり、社内でだれよりも専門性を身に付けなければ、という思いがあって、受講を決意しました。

−他に受講を検討されていた研修、講座はありますか。

学びのジャンルとして、HRBPの領域にするか、人的資本経営の領域にするか、という点は検討しました。ただ後者は、ISO30414のレポートそのものにあたったり、著名人の話を聞いたりする中で、一旦概要は理解できていたため、今回は人事機能を体系的かつ具体的に学べる講座を優先したいと思い、HRBP養成講座を選択することにしました。

自社の人事の課題や
ニーズを整理する機会になった

− 印象に残っている講義を教えてください。

具体的な講座ではないのですが、ファイナルアサイメント(講座の最後に提出するレポート)を書いたこと自体が、一番印象に残っています。

タイミング的に、ちょうど23年度の自グループの方針を策定して、メンバーに伝えていくタイミングでもあったため、改めて外部環境や経営戦略、それらを踏まえた人事へのニーズ、自機能へのニーズを大上段から整理する良い機会でした。

社長や人事の他のマネージャー陣とは、普段から「人事のニーズって何だろう」、「チームでやるべきことはなんだろうか」という話をしていたので、それらの情報も踏まえて総括をしました。情報をわかりやすくまとめるのもそうですが、加えてメンバーにもきちんと伝わる、そして一緒に頑張りたいと思ってもらえるような内容にしたいなと思い書きました。

また、他の受講生のアセスメントも十人十色で、すごく面白かったです。同じテーマを選んだ皆さんのお話はもちろん、普段自分が管轄していない採用や制度をテーマにされた方々のアサイメントも、課題感や悩みがすごくリアルで、弊社の採用や制度のチームも同じようなことに悩んでいるだろうなと、間接的に勉強できました。

他には、特別公演もすごく印象に残っています。特に、メルカリの木下さんがおっしゃった「会社のレガシーとなる施策を自分が作ったのか」という言葉は衝撃的でした。ちょうど自分のキャリアについて、このままずっと人材開発や組織開発に携わっていくのか、別の分野に挑戦するかなどと考えていた時期だったのですが、果たしてレガシーになるような施策作ったかと言われたら、心から自信を持って「はい」とは言えないなと。やり切るまでは、まだまだ頑張れるなって思えました。

これまでを再点検し、
この先を安心して進んでいける

−HRBP養成講座の魅力を教えてください。

一つ目は、原理原則を理解し、社内に当てはめて考えることができる点です。原理原則は理解していても、社内でそれがワークしているのか照らし合わせるのは、普段の業務の中ではなかなかできていないので、毎回のテーマごとに社内に置き換えて考えてレビューしてみる、というサイクルがとてもよかったです。

二つ目は、人脈の構築です。HRBP養成講座を通じて出会った人々とのつながりは、非常に貴重な資産です。社内ではなかなか人事の先輩に出会えないですし、社外の方と具体的な悩みを話すこともなかなかできないので、同じように人事として悩み、戦っていらっしゃる方々とつながれたのはとても大きかったです。ファイナルアサイメントで同じテーマで取り組んでいた方々とは、週1回の頻度で進捗確認をしていたのですが、お互いのアウトプットに対するフィードバックをしたり、リアルタイムでどんなことに悩んでいるのか具体的なお話をしながらお互いにアドバイスをし合ったりしていました。HRBP養成講座の仲間だからこそ、安心して話ができて、貴重な時間でした。

三つ目は、自分の日々の決断の方向性の確認と安心感が得られたことです。人事の仕事は、孤独感やこの方向で良いのかなという迷いをたびたび感じることもあります。HRBP養成講座の中で原理原則を確認し、仲間と意見を交換することで、今までやってきたことの再点検ができて、間違っていなかったなと確信を持つことができました。そして、今後についてもこのまま突き進もうと安心感を得られたことが、自分の中では講座を受講して一番よかったポイントかもしれません。

− 受講後、受講前の変化、日々の仕事における実践を教えてください。

行動としてすごく変わったというよりは、今までやってきたことが間違いではなかったから、このまま続けていこうと、自信を持てるようになったのが変化です。不安な気持ちが全くないわけではないですが、それはみんな抱えているということも改めて理解し、不安な気持ちもあって当然だなと切り替えることもできるようになりました。

私自身の仕事内容が、全社の人材開発と組織開発の戦略策定、施策や制度の企画や運用、そして事業部人事など、非常に多岐にわたるので、自信をもって取り組めることはとても良いマインド変化だったと思っています。今後も、もっともっと役割範囲を広げ、経営陣の一助になっていけたらと思っています。

最新情報と王道の理論を組み合わせて、
効率的に学べる

− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。

まず、日本だとあまり聞き馴染みのない講座なので、不安に思われる方もいらっしゃると思いますが、「大丈夫です、ちゃんと勉強できますよ」ということですね(笑)。

日本で人事の勉強をしていると、どうしても海外のトレンドが入ってくるのは遅くなりますし、自ら海外の情報にアクセスしにいったり、すべての原著に当たったりするのはかなり労力が必要です。そのような諸外国の最新のトレンドや王道の理論を組み合わせて体系的に教えてくださるので、とても効率的に勉強できると思います。

また、人事の悩みや不安を共有できる仲間に出会えたことで、自分の仕事にすごく良い刺激があったと感じているので、コミュニティとしてもお勧めします!

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