Profile
国家公務員 川久真里佳さん
2020年に新卒で現組織に入省。現在は統計部門のシステムを担当している。
1年目に業務量の多さに直面した経験から、人を大切にする組織作りに興味を持つ。
その後、自組織での業務のほかに、若手を中心とした業務効率改善チームや、テーマごとに人材戦略のディスカッションを行うチームへの参加など、組織改革に向けたプロジェクトに携わる。
※経歴はインタビュー時点のものです。
幅広い人事の分野を、
基礎から体系的に学びたい
− 受講のきっかけを教えてください。
私はかつて、業務量の多さにより体調を崩してしまった経験から、もっと人を大切にする組織に変えていく必要があると感じ、働き方改革や組織と人のマネジメントといった人事分野に興味を持つようになりました。ただ、漠然と人事といっても、幅広い分野があることに気づき、自分が一番興味をもてる分野を明確にしたいと思っていました。
そんな中で、体系的に人事の基礎を学べるビジネススクールを探していた時に、HRBP養成講座を知りました。これが私の受講のきっかけとなりました。
また、現在の部署では、時間的に少し余裕がありそうだったので、業務外で自分がしっかり腰を据えて勉強する良いタイミングだったこともあり、自分の将来への自己投資だと思い申し込みを決めました。
これまで組織の中で感じていた違和感が、
言語化されいてく
− 印象に残っている講義を教えてください。
パフォーマンスマネージメントについての講義です。自分たちの組織が抱える課題でもあり、さらに深く掘り下げたいと思ったため、ファイナルアサイメントのテーマにも選びました。
講義の中で、「明確な目標と適切なフィードバックが従業員を動機付け、パフォーマンスの向上につながる」という言葉がありましたが、現在の組織の評価フィードバックは、次のパフォーマンスに繋がるものではないと感じました。
今は、上司からのフィードバックを受ける前に目標設定を行っているため、前期の目標と同じままだったり、少し反省を取り入れたりと、個人によって内容がバラバラです。また、フィードバックも形式的なもので、納得感を得るには適切ではないと感じています。そういった中で感じていた目標や評価ってこれでいいのだろうか?という違和感が、講座で原理原則を学んでみて、間違っていなかったんだと実感できました。違和感の正体が言語化されていくような感覚でした。
−HRBP養成講座の魅力を教えてください。
一つ目は、戦略的人事の原理原則を体系的かつ効率的に学べることです。大学では何年もかけて学ぶような内容を、4か月間で一通り学べる講座は他にないですし、とても魅力的でした。
二つ目は、組織を超えた共通の問題意識を持つ仲間を持てたことです。私は行政機関で働いているので、外の組織の方々との繋がりを持っていたいという想いがもともとありました。講座で、民間企業の人事の方々とたくさんお話や意見交換ができて、意識の高さをとても感じ、すごく触発されました。
また、社会人としても皆さん先輩でしたので、仕事で困っていることや上司から言われて腑に落ちなかったことなどを相談できて、とてもありがたい存在です。
三つ目は、学んだ知識を自分の組織に落とし込み、深く考えるプロセスがあることです。講座の中でインプットした原理原則を、自分の組織に照らし合わせて、「これはできている」「これはできていない」と考え、アウトプットする機会がありました。このプロセスにより、知識が確実に自分自身のものになっていることを感じることができました。また、自分の組織の人事制度を改めて深く理解するきっかけにもなりました。
被評価者としても、正確な評価を受ける
ための工夫ができるようになった
− 受講後、受講前の変化、日々の仕事における実践を教えてください。
受講前後の変化は、人事の原理原則を知識として身に付けたことにより、自分の武器となり、自信がついたことです。自分で学び、それを元に自組織の課題を整理したことで、人事部や上司の方々に自信を持って問題意識や意見を伝えることができるようになりました。
また、「この組織を自分が変えていきたい」という想いも、より強く確固としたものになりました。改善のアイディアもたくさん見つけたので、後輩たちに同じような苦労をさせないように、人事制度を変えていきたいです。
日々の仕事における実践としては、目標を設定する際に、SMART の法則を心がけています。松澤さんから「評価は評価者の能力や意志に影響されることがあるので、評価側のレビューの書き方にも努力と工夫が必要だ」というお話を聞いたので、できる限り正確な評価を受けるために、数値化することや具体性を持たせることに特に気を配っています。
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
こんな人におすすめだなと思うのが、次の5つです。
- 人的資本経営に興味はあるけど、何から学べばいいのか分からない人
- 今の組織に課題があると感じているが、うまく言語化できない人
- 書籍やセミナーでインプットはしているけど、身になった気がしない人
- 自組織以外の組織課題について知りたい人
- 共に切磋琢磨できる仲間が欲しい人
もし受講を迷っているのであれば、直感を信じて、やらない後悔よりもまずは受けてみることをおすすめします!