HRBP養成講座受講者インタビュー:株式会社FICC コーポレートチーム マネジャー 加田木 智也 さん - 株式会社Every

Profile

株式会社FICC コーポレートチーム マネジャー 加田木 智也 さん

大学を卒業後、いろいろな業種で営業職に従事。その後、ブランドマーケティングエージェンシー株式会社FICCに入社。入社当初は、飲料や化粧品、家電、保険、製薬…など、様々なナショナルクライアントのマーケティング領域のコンサルティングや戦略立案、プロモーション施策などを担当。

現在は、同社でコーポレートチーム マネジャーとしてHR全般に従事。

※経歴はインタビュー時点のものです。


みんなが活躍できる環境を作り、社員もクライアントもハッピーにしたい

− まず、今のお仕事について教えてください。

株式会社FICCでHR全般の仕事を担当しています。元々は、プロデューサーとして入社をしました。

自分にとって、株式会社FICCは「いい会社」だと思っていましたが、その当時、退職率が高い状況でした。自分が転職を繰り返していた経験とも重なって、もっとみんなが活躍できる環境を作っていく方が、結果的にクライアントのためにもなり、最終的に多くの人がハッピーになることが、自分にとっても嬉しいのではないかと感じ、徐々にHR領域を担当するようになりました。

今は、コーポレートチームのマネージャーとして、7、8人ぐらいのチームの中で、チームメンバーみんなで役割分担しながら、総務や労務を含め、採用や人事企画、制度、運用などHR領域全般に携わっています。

− 受講のきっかけを教えてください。

少しずつHRの業務に携わるようになり、関連の本を読んだり、自分なりにいろいろ調べたりして試行錯誤で取り組んできました。ある程度独学で成長し、自分の中でHRに対する理解が深まれば深まるほど、徐々にHRという地図がどんどん広がっていき、逆にゴールが見えない状況になってしまいました。

このタイミングで一度、地図というか、全体像を見えるようにする必要があると感じました。課題をひとつずつ潰していくだけでは、終わりがなさそうだなと。そこで、外部の講座などで体系的に学ぶ方がいいのではないかと考え、インターネットで「HR 講座」と調べたところ、Every HR Academyのサイトがでてきたのが、この講座との出会いです。

− 受講を決めたポイントを教えてください。

受講を決めたポイントは3つあります。

1つめは、HRとしてやるべきことの全体を各テーマで1つずつしっかりと学んでいき、最終的に全部を網羅的に体系的に学べる点です。自分がモヤモヤを感じていたところをちゃんと学べるカリキュラムだと感じました。

2つめは、特別講座です。今の環境は、HRを専門的にやってきた人がいないので、手探りでやってきました。HRをずっと突き詰めてやってきて、より高い視座でHRに対して取り組んでいる方の考えていることや思考の流れなどを聞き、質問ができる機会を少人数でクローズドな場で提供いただけるところは魅力的でした。HRのことは、あまり社外で話せないこともあるので、貴重な場でした。

3つめは、他社のHRの方と一緒に学べるというところです。講座ではディスカッションもあると書かれており、他社で同じような仕事をされている方がどういった考えを持っているのか、社内でできない壁打ちができる環境だと感じました。

これらの3つのポイントが、その当時自分がモヤモヤしていたものに、まさにすべて合致し、この講座を受ければ自分が成長できるのではないかと受講を決めました。

「市場の中で勝てる組織を作ることがHRBPのミッション」 なんとなくわかっていたことを明確に説明いただいたことに衝撃を受けた

− 印象に残っている講義を教えてください。

全部のテーマに学びがありましたが、特に印象に残っているのは一番初めの講義です。市場の中で勝てる組織を作ることがHRBPのミッションであり、そのために採用、評価などそれぞれの領域がつながっているという話は、なんとなくそうだと思っていましたが、明確に言葉で説明いただき、衝撃を受けました。

それまで僕は、それぞれの分野を個別に捉えていましたが、それぞれがどういう順序で全体として繋がっているかというフレームワークがあり、それぞれの要素が最終的にパフォーマンスに繋がり、そのパフォーマンスをいかに最大化するか。言われてしまえば当たり前ですが、振り返ってみるとそれが自組織では実現できていなかったと改めて考えさせられました。

講師の人柄が作り出す講座全体の“いい雰囲気”としっかりとしたカリキュラム

− HRBP養成講座の魅力を教えてください。

まずは、講師である松澤さんのお人柄と情熱ですね。私が受講前に講座の疑問点などを松澤さんにメールした際、すごく情熱を持って丁寧に返信をくださいました。

そういったところも含め、いわゆる「ザ・セミナー」という感じではなく、いい意味での学校感というか、先生というか、人間味あふれる松澤さんが講座全体のよい雰囲気を作り出しているところが大きな魅力の一つだと思います。

その上、各回の講座は、しっかりとしたカリキュラムで、講義によるインプットだけではなく、ディスカッションの時も松澤さんが各グループを回りながらインプットしてくださり、凄く学びになりました。

また、講座でも気軽に質問できる雰囲気で、受講者の方と一緒に意見を交換したり、受講者同士のネットワークを作ってくださったりと、期待以上の内容でした。

HRと事業部の立場や視点の違いによる意見の相違を理解し、 建設的な議論ができるように

− 受講後、受講前の変化、日々の仕事における実践を教えてください。

講座を受けるまでは、パフォーマンスというものはあくまでも社員個人でのパフォーマンスで、生産性をどれだけ上げるのかと捉えて考えていました。

しかし、いかに市場の中で勝てるか、優位性を持つかという点で考えると、自分たちの組織が目指しているのは、社員一人ひとりの好きなものや得意なものなど、その人が持つ独自の視点を掛け合わせたときに新しい価値が生まれることだと気が付きました。

パフォーマンスとは一人で出すものではなく、いかにいろんな人の独自の視点を掛け合わせたものである。ということが、FICCという組織におけるパフォーマンスの定義であると再認識をすることができました。そこを起点にして各人事制度がワークしているのか、という視点で見ましょうという話を社内でしている最中です。

今までの目標設定や評価の仕組みが、どうしても個人視点での目標設定、評価の指標だったので、そこを個人だけではなく、いかにチームや他の人と何かを生み出せるかという視点での目標の作り方、評価の仕組みにアップデートしていかなきゃだめだよね、という空気感、課題意識が徐々に社内で作り始めることができたと感じています。

また、事業側との意見の相違が生まれることもありますが、改めてお互いの立場の違いを理解し、建設的な話し合いが大切だと気づかされました

HRやCHRO、HRBPは中長期的な視点で組織を見ていかないと、社員というのは燃料が切れてしまったりとか、バーンアウトしてしまったりして、結局短期的にはパフォーマンスが上がっても、中長期的には続きません。だからこそ、人のことを考えるHRの仕事は、しっかりと中長期的に見る視点をいかに絶やさないかというのが大事だと学びました。

事業の責任者の立場としては、短期的な今期の売り上げとか今月の売り上げというところに視点がいってしまうのは仕方がないと思います。

僕らはHRとして、中長期的に見て、事業側は短期的なところを見る。どっちも必要ですが、それぞれの妥協点をどう見出すかというところを議論していく思考ができるようになったので、今回の講座を受けて自分の中で成長したポイントかなと感じました。

「やっぱりHRの仕事って楽しい!」とやりがいを改めて発見

− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。

知識、理論を体系的に学べるところがしっかりしているので、リターンはあります。それ以上に、他社のHR担当の方たちと、一つのテーマに対して違う視点から物事を話し合うことで、非常に多くの気づきを得ることができました。

平日は、「採用しっかりやらなきゃ」とか、「そのためにはジョブディスクリプションをどうにかしなきゃ」と、目の前の業務に忙殺されて、どうしても視野が狭くなってしまいます。講座が、隔週の土曜の朝3時間に設定されているので、業務から離れ、週末にじっくり考え、視野を広げられたことも多くの気づきを得ることにつながりました。

他の方の話を聞きながら、HRの仕事の楽しさについて、「やっぱりそこっていいですよね!」と一緒に話ができたり、HRとして何がやりがいなのかというところを改めて気づけたりしたことが、この講座で得られた一番のものだと思います。

受講を迷っている方に対しては、「受けた後は自分の中でのモチベーションややりがいを改めて発見できる良い機会になりますよ」と受講をお勧めしたいです。

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