Profile
アンドリッツ・ファブリック&ロール株式会社 人事総務部 牧野 仙子 さん
大学を卒業後に入社した会社で営業と人事をかけもちして以来、人事の道を歩むことになる。サービス業の営業職として、サービスに関わりながら、人事に出会い、人事の面白さを知る。現在は、外資系メーカーの人事総務責任者として、人事に関わること全般を担う。
※経歴はインタビュー時点のものです。
− まず、今のお仕事について教えてください。
現在は、73名規模の外資系メーカーの中小企業で、人事総務の責任者をしています。責任者といいましても部署は私一人だけなので、人事総務に関わること全般を担っています。
未来を変えられる人事になりたい
− 受講のきっかけを教えてください。
入社前の面接では、まだグローバルとの関わりも密接ではなく、会社も外資系というよりは日系で、人の出入りも少ないと言われましたが、この数年でかなり事情が変わり、グループ会社としての様々な取り組みが始まりました。仕事柄、日頃、社長と話すことがありますが、社長からは常々「付加価値の産まれるような仕事に取り組んでほしい」と言われています。日々のルーティンワークもこなさなければいけない中で、何に重きを置いて、自分としてどういった人事でありたいのか、ということを考えていました。
そんな時、私と同じポジションの他部門の方7人が集められ、社長から「100万の予算を渡すから、自分のスキルアップ・レベルアップにつながるような学びを考えてそれぞれ取り組んでほしい」という話がありました。私は人事歴も長く、プロとはいえないかもしれませんが、なんとなくどんなジャンルもまんべんなくやってきたので、人生100年時代といわれる中で、自分はどういう人事になりたいのだろう、ということを深く考えるきっかけになりました。
そして、人事としては管理業務も大事だけど、どんな人事になりたいかと聞かれたら、未来を変えられるようなことに携われる人事になっていきたいという思いが募っていました。そんな中でEVERYの講座をHPで見つけ、面白そうだなと惹かれるところがあり、受講を決めました。
探し当てた自分にGood Jobをあげたいですね。
特別講演でいただいた言葉を常に思い出し、自分を奮い立たせています
− 印象に残っている講義を教えてください。
その後の回すべてに影響を与えたという点において、初回の「これからのHR」の印象が深いです。人事って重要なポジションなんだ、と自信を持つことができました。人事の動き方一つ、事柄一つで、会社の方向性をいくらでも変えられる可能性があるということを痛感できた良い初回でした。
あとどうしてもお伝えしたいのは、第7回の特別講演が本当に良かった、ということです。私は、何か新しいことを始める時は、いろいろな研修をしたり、皆さんへ説明したりと、かなり準備を重ねたうえで、いい段階でGOサインが出ると思っていました。私は今の会社が外資系として初めてなのですが、グローバルに質問をしても「Let’s try」と言われるばかりで、欲しい回答が得られないという悩みが多かったのです。
第七期特別講演者の瀬戸さんも外資系が長かったということで、そういうことはどう消化していけばいいのかといった質問をさせていただきました。その質問に、瀬戸さんは、「外資系は本当にスピード重視。ジェットコースターに乗ったつもりで一緒に楽しんでください。完成度は6割でいいです。」と明確に答えてくださいました。
具体的に「6」という数字にも驚きましたが、そう言われると自分は常に9割もしくは完璧を目指してやっていたので、「6割でいいの?ジェットコースターに乗って楽しんじゃえばいいのか!」と、今までに聞いたことのないお言葉をもらい、今でも常に思い出して自分を奮い立たせています。
今までの出演者の方たちも、錚々たる皆さんで、松澤さんの人脈にも感心しましたね。
海外のトレンドや主流も含め人事を体系的に学べる唯一無二の講座
− HRBP養成講座の魅力を教えてください。
魅力はたくさんありますが、主に5つあります。
まず1つめに人事を学術的・体系的に学べる点です。こういった内容の講座は、他では見つかりませんでした。
2つめは、全てオンラインで受講できたことです。コロナ禍において非常に良かったです。今は、全部がオンラインでできることが証明されてしまっているので、忙しいビジネスパーソンにとっては良いのではないかと思います。
3つめは、自社が外資系なので、講座の主催者である松澤さんが海外で学ばれていて、海外のトレンドや主流になっていることを交えながら教えていただけたことが私にとって実りが多かったです。
4つめは、講座終了ごとに振り返りコメントをSNS上に投稿するのですが、すべてのコメントに松澤さんが返事をくれることが非常にありがたかったです。インプットしてアウトプットしてフィードバックを繰り返すことで、コメントを投稿する時点では考えきれていなかったことが、松澤さんからのフィードバックで気づきを得られる、プラスアルファの効果が得られたのがとてもよかったです。また、これは受講前には存じ上げなかったのですが、講座終了後にLearning Journeyという総まとめをいただけたことです。修了証と一緒に郵送いただいたのですが、まとめに加え、Final Assignmentへの講師フィードバック、アセスメント結果など、言語化していただく事で、思ってもいなかった事に気づきをいただき、ハッとしました。また、最終ページは参加者皆さんと受講時に撮影した写真が載っていて、私の中で宝物となりました。
5つめは、いろいろな会社の人事の方と知り合うことができ、毎回ディスカッションルームで意見交換をしたり、講座終了後もFacebook上で話をしたり、そういったつながりが持てたのが非常に良かったです。希望者を募って実際にお会いし、ビールを飲みながら交流させていただき、充実した時間、貴重な人脈づくりができました。
私は、人事総務として社内で同じ業務を担当しているメンバーがおらず、人事の深いところを話せる人がいなかったのですが、魅力的な受講者の皆さんと交流でき、孤独感が薄れました。
松澤さんはじめ、毎回ご参加いただいた田中さん、ディスカッションルームでの皆さんの意見を上手く拾ってディスカッションを活発に盛り上げてくださったこと大変感謝です。提出物やインタビューなど支えてくださった石元さんなど、運営側の皆さんが大変魅力的だった事も、是非特筆したいと思います。
リピート受講したいですね!
「人事を自分の言葉で語ること」が身体に染みついた
− 受講後、受講前の変化、日々の仕事における実践を教えてください。
受講前と後で自分が使う言葉や行動が変わったなと思います。実際に私と接する会社の方からも「最近、話し方変わったよね」など、いい意味で雰囲気が変わったと言われることが多く、自分の行動や言葉が如実に変わるということは受講前には思ってもみなかったので効果を実感しています。
具体的には、ボキャブラリーが変わったと言われたこともありますし、今まで仕事をするにあたって管理面で汎用性や標準化を保つやり方を好んでやってきました。しかし、松澤さんにHRBPということで「作業の専門家」としては必要な取り組みだけど、「戦略実行パートナー」ということも必要、ということ指摘いただいたことは、影響が大きかったかなと思います。
また、今までは、社長や幹部と話している時は、割と聞き手になることが多かったのですが、自分から発言する回数も多くなりました。内容も、今まではその時に考えていることや思いついたことを自分なりに一生懸命話していたましたが、講座を受け終わってからは、「HRの施策は全てパフォーマンスに紐づいている」という視点で話すようになり、4か月間の学びの成果がそういった言動に現れているのだと思います。
講座で学んだ中で、ひとつ心に残っている言葉が「人事を自分の言葉で語ること」です。これがおそらく4か月間で身体に染みついたのだなと思っています。頭ではわかっていたのですが、なかなか実行できなかったり、まだ自分の中では準備不足だと決めつけて行動に移せなかったりしたことがありました。しかし、いきなり100%を求めるのではなくて、着実に成果を挙げる、積み重ねスタイルを取り入れられるようになりました。そういったあたりでいい変化があったと思っています。まさに、停滞は衰退、前進あるのみ!です。
人事に携わっている方だけでなく、経営視点でも大変有意義な講座。 迷いを持たれている方も含め、さまざまな方にぜひ受講していただきたい
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
4か月の講座を通して、自分がやっぱり人事の仕事が好きだなと実感することができました。以前からも人事の仕事は好きで、この仕事に携われてありがたいという思いはありました。それ以上に、一生やっていきたい仕事だとさらに思えることができたのが大きかったです。「どんな人事になりたいか」という問いがあるならば、私は「未来を変える人事になりたい」という最初にあった軸がより強いものになりました。
もう1つは、人事の方はもちろん、人事の仕事に携わっていない方でも、もし経営に興味がある方がいれば、経営視点でもこの講座は大変有意義になるものだと思います。今、人事ではない方でも、会社を変えたいとか、会社の方向性に携わる仕事がしたいという思いがある方はぜひ自信を持って受講していただけたらと思います。
また、受講を検討されている方の中には、他の講座と迷っている方もいらっしゃると思いますが、この講座は明確な意思を確立されている方だけではなく、迷いを持たれている方でもぜひ受講をお勧めしたいです。その理由は、何をどのように学ぶか、目的手段や結果は人の数だけ生まれると思っています。この講座を通してみなさんがどのような結論を導き出すかは皆さん次第だということを、4か月間を通して思いました。
受講前は気づきませんでしたが、EVERYのロゴにある7色の色、学びも結果もみな人それぞれというところがこの色に現れているのかなと思いました。是非、私に起こった変化を、色々な方に受講して体感いただきたいと思える講座です。