HRBP養成講座受講者インタビュー:佐々木 学 さん - 株式会社Every

Profile

佐々木 学 さん

情報サービス企業(ITソリューション、コンサルティング、シンクタンク)
入社以来20年ほどエンジニアとしてシステム部門にて開発・運用保守に従事した後、5年ほど前より人材育成を行う部門に異動。

※経歴はインタビュー時点のものです。


「HRBP」のスタンスを学びたい

− まず、現在のお仕事内容を簡単で結構ですので教えてください。

私たちの組織は主に、システムIT部門と、コンサルティングやリサーチを担う部門で構成されていますが、私が所属しているHRマネジメント部では前者の採用・育成・制度設計・運用を担当しています。

私は特に育成を担うチームに所属しており、システムITの部門だけでも2000人を超える社員、300人を超える管理職を対象に、管理職向け・新人向け・メンター向けの研修企画に加え、1on1の推進やエンゲージメント向上にむけた取り組みを進めています。

私自身長く開発の現場を経験する中で、直接私がその社員に関わりその人が成長するようなことに喜び・やりがいに感じることがあり、上司含めてゆくゆくは育成に関する仕事をしたいと伝え続けていた中で、5年ほど前に異動が決まりました。

− 受講の動機やきっかけを教えてください。なぜ受講を決意されたのでしょうか。

今のポジションにおける私のやりがいは、現場社員を支援し社員の成長につながる関わり合いをする、ということにあるのですが、社員の価値観も課題も多様化する中で、社員の納得感を醸成でき、また効果的なサポートをする難しさを感じていました。

どうすればより有益な提案や支援ができるだろうかと考える中で、2年ほど前に「HRBP」という役割について知ることがあったんです。事業部全体を見る、まさにビジネスパートナーとしてのスタンスこそが求められるようになるのではと思い、いくつかセミナーに参加するなどして情報は得ていたのですが、改めて断片的ではなく体系的に知識を身につけたい、しっかり自社のことも振り返って考えたいと思い、今回受講することを決めました。

行動変容を促して、
パフォーマンスに繋げられる支援を

− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。

一番印象に残ってるのは各回で紹介される学術的な「原理・原則」です。採用や育成において、ここに気を付けるべき、ということが整理され、自分の思考の軸になったと感じています。もちろん、「原理・原則」は正論・理想ではあり、一方で私たちのカルチャー・歴史に対して全部が適用できるわけではないのですが、適切か否かを比較する観点を得られたことに価値を感じています。

特に私は育成・研修を担当しているので、この部分は考えさせられるものが多かったです。インプットの研修を行うなかで、果たして効果を維持・最大化するような働きかけができていたか、研修後も社員と関わり行動変容を促すことができていたか、といったことです。すぐにやり方を変えることは難しくても、目指すべきゴールがクリアになり、そこに向けて施策を展開していこうと思えるようになりました。

−講座の効果について。受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化はありましたでしょうか。具体的な変化がありましたら教えてください。

働きかけの結果として最後に社員のパフォーマンスにちゃんと繋げていく、ということは特に意識するようになりました。

実はこの点は、私が担当している管理職研修の中でちょうどトライし始めている段階でした。具体的には、研修の内容が日々の業務に活きているかを確認したり、また改めて実践に向けた動機づけを行ったりするために、3年ほど前からフォローアップの機会を設けるようになったんです。フォローアップの機会とは、最初の研修実施の3ヶ月後より定期的に振り返るというものです。

積極的にアクションしている各管理職からの取り組みシェアしてもらえるなど良い機会にはなっており、これを3年ほど続けたことでようやく全体としても行動が定着してきた感じもするのですが、さらに踏み込んで「パフォーマンスに繋げる」ことの難しさや意義は日々感じていますし、今回の学びを踏まえて改善していきたいと思っています。

また、今回HRBP養成講座を通じ、研修はもちろん、人事の他の領域との繋がりをより深く理解・イメージできるようになったので、もう一歩踏み込んだ施策の展開や効果検証にチャレンジしていこうと思っていますし、育成以外のチーム(採用・制度等)がどんな戦略や施策で動いているかにも幅を広げて考えるようになりました。私自身も今は育成の部分がメインですが、今回の講座を通じ、派生した領域についても視点や知識を広げていきたいですね。

私の今のポジションはHRBPとは少し異なるものの、社内には育成・異動・評価報酬といった領域についてシステム部門の本部長のパートナーとして寄り添う役割の方もいて、中でも育成は課題に挙げられがちなテーマなので、私も目線をあげて実践しに行けるチャンスがあるかもしれません。実際に講座後、上長とはそんな話もしているので、学びを活かしていきたいです。

− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?

やはり「原理・原則」を学べたということは大きかったですが、加えて業界も規模も異なる他社の事例を学べたということです。もちろん全て適用できるわけではありませんが、自社にはない発想が得られたり、自社と比較できたりしたことは非常に有意義でした。

また、同じ分野で頑張っている友人のような、同僚のような、刺激を受ける仲間ができたことはこの講座の大きな魅力だなと思っています。

考えのベースとなる
知識・学びを得られた

− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。

人事にご自身の領域を持っている方も、複数の領域を担当されている方も、自身の戦略や施策について本当に正しいのかを不安に感じられながら日々をお過ごしの方もいらっしゃるのではないかと思います。

その点私はこの講座を通じて、考えのベースとなるロジック・人事に関しての軸を持つことができました。全てが自社に適用できるわけではないながら、いただいた情報や考え方から自社に効果がありそうなものを導入したり、施策に反映させたりできるものも多く、考えのベースとなるレパートリーに富んだ知識・学びを得た良い機会でしたので、同じようなことに悩んでいる方にはぜひ受講を検討いただければと思います。

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