Profile
株式会社カスタムライフ 人事部 人事リーダー 田村 汐里さん
新卒でエン・ジャパン株式会社に入社。新規事業の営業を担当した後、カスタマーサクセスチームへ移動し、顧客企業の採用支援を経験。その中で、もっと採用成功に貢献できるポジションで仕事がしたいと思い、2020年に企業人事へ転職し現職に至る。今は株式会社カスタムライフで採用をメインに担当しつつ、働き方改革にも関わっている。
※経歴はインタビュー時点のものです。
経営層と会話できる人事を目指して
− 受講の動機やきっかけを教えてください。
受講を考えたきっかけは、人事・採用担当として経験を積み重ねる中で、コミュニケーション範囲が経営層や現場リーダーなどへと広がり、自分の考えや今やるべきことをどう示すかといったところに難しさを感じるようになってきたことでした。当社は比較的小さな組織なので、現場スタッフとの交流もでき、情報も色々と入ってくるのですが、人事として何を課題とし、どうアプローチしたらよいのか迷うことも多く、実務的なスキルだけでなく、一度「人事とは何か」というところから体系的に学ぶ必要があるなという課題感がありました。
また当社では、2021年の11月からこの講座の講師である松澤さんにコンサルティングをお願いしており、当社の歴代人事担当者もこの講座を受講していたので、そもそも親しみのある講座で、私もそろそろタイミングが来たなということで、受講に踏み切りました。
松澤さんにはコンサルティングで定期的にサポートいただく機会があるものの、どうしても目の前の課題解決に注力せざるを得ないため、この講座を通して、人事としての原理原則をインプットし、自分を主語に何を考えどう行動すべきなのかを考える機会を得られたことは大きな収穫でした。松澤さんとも共通言語を持って議論できるようになったので、このタイミングで受講してよかったと思っています。
「誰のために」「なんのために」
を考える指針ができる
− 印象に残っている講義を教えてください。
自分の担当領域である「採用」がテーマの回は、もちろん実践に活かせる学びが多く印象に残ったのですが、もう一つ、HRBPとは何か、何を求められているのか、などを学んだDay1の資料は、この講座内での課題に取り組むときも、そして受講後の実務でも、何度も見返している内容です。
Day1では、どういった立場で経営層とやりとりをすれば良いのかなど、人事としての全体的な概念や原理原則を教えていただきましたが、実は、最初にその講義を聞いた時、すんなりと内容を理解することができなかったんです。ここはなんとなく分かるけど、ここはこれまで考えたこともないことで、正直よく理解できないなと感じて、少し不安になってしまったのですが、その後回を重ねるごとにこのDay1の内容への理解が深まっていったように思います。今では実際の業務でもこのDay1の内容に立ち返り、「誰のために」「なんのために」やるのかを考えることができる指針のような存在になっています。
また、人事として最前線で活躍されている特別講師の方々に登壇いただいた回も印象的でした。こういうセミナーなどは普通、ある程度テーマが決まっていて、例えば「戦略人事とは」みたいなテーマでそれぞれの意見や事例を聞くというパターンが多いかと思いますが、このHRBP講座では、特別講師のキャリア年表を軸に話が展開されていたことが嬉しかったポイントで、その方が何を経験し、どんなことを考え、どう行動してきたのかを知ることができました。人事としての価値観を理解した上で、いろんな事例を共有いただけたので、実施されている施策への理解も進み、大変有意義な回になったと思います。
実践にすぐ活かせる学びがあり
人事としての視野も広がった
− HRBP養成講座の魅力を教えてください。
一つ目は、実践ですぐに活かせる学びが多いことですね。講座内の資料も、図や表で可視化されているものが多く、原理原則を理解した上で、実践の中でやるべきことを整理したり、現在地を確認できるような内容になっていて、非常に役立ちました。
二つ目に、受講者同士で横の繋がりを持てたことです。これまで他企業の人事担当者とはご挨拶程度で話すことはあっても、ここまで自社の状況をシェアした状態で様々な方にご意見・アドバイスをいただける機会はありませんでした。これからも定期的に繋がっていける仲間を得られたことは大変心強く、今後も皆さんとの交流を通して多くのことを学べるのではと感じています。
三つ目は、最終課題であるアサイメント作成を通して、これまで漠然と感じていた課題感を整理できたことは、大変良い機会をいただけたと思っています。アサイメントの作成は大変ではありましたが、事前に作成フォーマットをいただけていたので、会社の方針や事業戦略、社内でのヒアリング先などの必要な情報を集めてから施策を検討するという作成プロセスを踏むことできました。おかげで自然と考えが整理され、これまで自分の中で散らばっていた点が線でつながった感覚でした。アサイメントで検討した施策は、さっそく社内でプロジェクトとして動き出しており、今はプラスして解決できることはないかと、追加施策の検討も始めています。
それから単純に、受講完了時にいただいたLearning Journeyも嬉しかったですね。これまでの振り返りやフィードバックを丁寧に記載していただいていて感動しました。アサイメント作成途中の質問などにも丁寧に応えていただき、サポートが手厚いこともこの講座の魅力だと思います。
− 受講後、受講前の変化、日々の仕事における実践を教えてください。
感覚的に仕事を進めることを、意識的に減らせるようになったと感じています。忙しく実務をこなす状況では、気付かないうちになんとなく、スピード感重視で、などと言いつつ、雰囲気で進めてしまうこともあったのですが、この講座で原理原則を学んだことで、これって本当に意味があるかなと考える癖が少しずつ身についてきているように思います。
例えば、採用ニーズが発生したとき、あらためてJD・JSに立ち返ったり、選考方法に妥当性はあるかなど、現場へヒアリングに行く前に講座の資料を見返して考えたりしています。
また、今後も社員一丸となって良いサービスを提供できる会社にしていきたいという想いが強くなりました。そもそも企業人事に転職するとき、胸を張って「入って」と言える会社で採用担当になりたいとこの会社に入社したので、自分自身が入社時に感じたこの会社の良い部分をもっと活かしたいと思いますし、会社が様々な変化を迎える中で、経営と現場の間に立ち、社員が幸せな状態で活躍できるような組織を作っていきたいと思っています。こんな風に、採用だけでなく、人事として視野を広げて考えられるようになったことも、この講座での学びが一つのきっかけになっているように思います。
人事経験が浅くてもチャレンジできる
自信が身につく講座
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
私のように、まだ人事歴が浅く、採用しか経験していないという方、もしくは、経営層と会話できるように勉強しなきゃと思ってはいるけど、HRBPってまだ自信ないなという方にもおすすめできる講座です!講座の内容はそれぞれのコンテンツに分けて構成されているので、経験が浅い方でも何かしら必ず自分の担当領域への学びを得られますし、担当ではない領域でも、新たな発見があったり、将来に活かせる学びがあったりと、私にとってはどの回もすごく有意義なものでした。むしろ、経験が浅いからこそ様々なことを吸収できるということでもあると思うので、人事経験が浅い方でも、大変満足度の高い講座になるのではと思います!