Profile
岩谷産業株式会社 総務人事部 担当部長 古川 裕一 さん
大学院卒業後、岩谷産業株式会社に入社。IR・秘書業務、国内外の営業を担当後、2020年4月より総務人事部に異動、東日本・海外支社の人事・総務のマネジメントに携わる
※経歴はインタビュー時点のものです。
人事としての専門性を身につけたい
− まず、今のお仕事について教えてください。
2020年4月より、東京の総務人事責任者に就任しました。人事機能は大阪本社と分かれており、私は東日本の採用とフォロー及び海外人事全般、評価の運用(適切に行われているか、スケジューリングの設定等)が職務領域となります。
− 本講座を受講されるきっかけや動機は何でしょうか。
人事としての専門性を身につけたいと考えていたためです。
私はこれまで、IRや国内外での営業を担当するキャリアを歩んでおり、人事領域は今年の4月の異動以降はじめての経験になります。人事という仕事は非常に専門性が高い仕事だと考えており、責任者として立つ以上知識を身につけ、それを発揮しながら業務をこなしていかなければという思いがありました。
− なぜ、EveryのHRBP養成講座を選択されたのでしょうか。
直接のきっかけは、ビジネススクールに留学していた同僚が講師の松澤さんと知り合いで、彼が朝礼でこの講座のことを紹介してくれたことでした。
経営や人事戦略を学べる他の講座もいくつか調べたのですが、理論と実践の両面からバランスよく学べること、3ヶ月という期間継続してインプットがあること、そして費用感とのバランスがよかったことから参加することに決めました。
一点ではなく、全体を見て考える
− これまでの講座で最もインパクトがあったテーマは何ですか。
Day1で扱った「Dynamic HRM(Human Resource Management)」です。HRの戦略・施策がパフォーマンスにつながらなければならない、という原則に強く意識づけられています。この図にはいくつもの学びがあり、体系の中心にパフォーマンスがあるということと各領域間に繋がりがあること、そしてその繋がりに方向性が存在していることが示されています。すなわち、HRというものは一点の施策ではなく全体を見て考えるべきであり、それらが可視化された体系図だと感じました。
つい忘れてしまいがちですが、私は仕事には何事にも必ず目的があるもので、かつそれが表面的なものであるべきではないと考えています。その意味で、”パフォーマンスにつながらなければならない”という原理原則は人事にとっての目的そのものであると思います。
このことは、講座で学んで以降仕事でずっと意識しており、人事に関する意思決定をする際立ち戻って考えるようになりました。
「Dynamic HR」のフレームワーク
− HRBP養成講座の魅力は何でしょうか。
一番は、原理原則の学びとそれを踏まえたディスカッションが交互にあることだと思います。その場で自身の会社の場合に置き換えて考えられるのがよかったです。
原理原則とは、いわば自分が立ち返るべき基準であり、困ったときにみる教科書のようなものだと思います。もちろん、日々の実務で見返せるものを得られることにも意味はありますが、ディスカッションで学んだばかりのことをアウトプットするために、インプットを凝縮して集約することが必要です。その機会として、非常に有用だったと思います。
また、他社のHRの方と接点を持てたことも有意義でした。新しい方法を戦略・施策に取り入れて社内を巻き込んでいく上ではその手法の「確からしさ」がとても重要で、他社様とのリアルな情報交換はその精度を高めてくれると思っています。今後もよい関係性を築いていきたいですね。
− 仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
DynamicHRMや原理原則を常に意識すること、パフォーマンスとは何でどうすればその向上につながるかを考えることで、例えば仕事をする中での若手社員に対するアドバイスやバックアップの仕方は変わったと思います。HRは学問としてこう捉えられているんだ、というインプットが「心のよりどころ」になっている感覚です。
また、特別講演として実際にHRBPとして活躍されている方のお話を伺えたことも非常に刺激的でした。先進的・理想的な会社のシステム・仕組みを実際に導入され、現時点で機能している実態をリアルに聞くことができましたし、確固たる信念を持って実行され継続されるスタンスにもとても感銘を受けましたね。
「心のよりどころ」を得られる
− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。
仕事をしながら受講できる講座でこれだけのインプット・アウトプットがあり、原理原則という「心のよりどころ」を得られる本講座は、HRを学びたいという人に最適な講座だと思います。
皆さんが学びと実践への一歩を踏み出されることを心より応援して