HRBP養成講座受講者インタビュー:ヴィテスコ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 ウイルソン 佳帆さん - 株式会社Every

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ヴィテスコ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 ウイルソン 佳帆さん

新卒で外資系のコンピュータ関連企業に入社。エンジニアとして現場でお客様とコミュニケーションをとる中で、どんなに良いハードやサービスも、それを導入・運用していく組織力に懸かっていると感じ、人事へキャリアチェンジする。
2021年、現社に人事として入社。人事ジェネラリストとして、1年目は給与、HRデータのマネジメント、リクルーティング等から経験を積み、タレントマネジメント、人事評価、HRシステムの切り替え等領域を広げ、2023年から人事マネージャーとして人事領域全般を取り仕切っている。

※経歴はインタビュー時点のものです。


外資系企業でも取り入れられる先駆的なHR理論

− 受講の動機やきっかけを教えてください。なぜ受講を決意されたのでしょうか。

最初のきっかけは上司からHRBPの講座があるから受けてみたらと紹介してもらったことでした。元々、HRジェネラリストとして入社して、将来的にはHRBPの道を突き進めていきたいなというふうに思っていたので、そもそもHRBPは何をしているのかを改めて学びたいという気持ちにすごくマッチしていました。
他の戦略人事をテーマとしたトレーニングも検討したのですが、人事制度のグローバル化、例えば、日本企業のメンバーシップ型の人事制度からどう脱却してジョブ型に変えていくか、といったところに特化してるものが多い印象でした。外資系企業に所属しているので、そういった視点ではなく、学問として進んでるアメリカの理論やベストプラクティスを学べるこの講座にとても魅力を感じました。

何を報酬だと感じるかは人によって異なる

− 4ヶ月を通じて、講座の中で特に印象に残っているテーマはありますか。

全て印象に残っていますが、特に印象的だったのが、Day5の「報酬とインセンティブ」です。たまたま同時期に全社で取り組んでいたエンゲージメントサーベイの結果が、グローバル全体でも、日本のローカルでも、報酬の部分で低評価となっていて、それに対して、今後どうアクションをとっていくか、マネージャー陣と意見を交わしていたタイミングだったので、とても印象に残っています。
講座の中で紹介された「Total Rewards」の考え方、つまり報酬には「金銭的報酬」と「非金銭的報酬」があるという考え方は、大きな気付きでした。どうしても現場感覚だと、報酬に満足していないなら、賃金を上げなければ、という考えに至りやすいのですが、そもそも人によって何を報酬だと感じるかは異なるということや、個人がどこに不満をもっているのか分析する必要があると気付くことができて、実際にそういった視点をマネージャー陣にフィードバックができたのがとても実践的でした。
講座全体を通して、アメリカの学問から開発されたプログラムならではの言葉遣いが多く、頭に残りやすかったです。

− 講座の魅力について。魅力に感じた点は何でしょうか?

一つ目は、他社の人事の方とのネットワークが作れる点です。自社には人事が二名しかいませんし、なかなか他社の人事の方と情報交換や、行った施策の良い点・悪い点の共有などをできる機会がないので、他の会社の話を聞けることはとても魅力でした。自社の施策について、もっと詳しく話を聞きたいと、会社を訪問してくださった同期の方もいて、お互いの状況を共有しながら意見交換できる関係性はとてもありがたいと感じています。また、他の期の卒業生とも繋がることができるので、人事のネットワークが一気に広がりました。

二つ目は、人事領域において先駆的なアメリカの事例やトレンドを学べる点です。ベストプラクティスは、日本の雇用慣行にすぐ当てはめられる訳ではありませんが、自分の視野を広げ、日本の雇用慣行における問題点を知り、課題解決の糸口を得ることができたと思います。

三つ目は、人事としてのロールモデルを見つけられる点です。特別講演で、人事のBIG BOSSとして活躍されているお二方のお話を聞いて、人事として自分が何をやりたいのかがすごく明確で、かつそれを他の人を巻き込んで実施されているのがとても印象的でした。自分自身のキャリアを考えたときに、人事としてさらに上を目指すのであれば、そういう軸は持ってないといけないと感じ、キャリアを考える転機になりました。

「正しさと公平さは“認識・知覚ベース”で生まれる。」

− 受講前と受講後で、ご自分の知識力や考え方、マインドなどに変化はありましたでしょうか。具体的な変化がありましたら教えてください。

納得してもらえるコミュニケーションの取り方を考えられるようになりました。講義の中で「正しさと公平さは、“認識・知覚ベース”で生まれる。」という言葉があり、とても頭に残っているのですが、人事施策を説明する際などデータだけではなかなか納得してもらえない時には、“認識・知覚ベース”にアピールすることを意識して、社員にとってどうメリットになるのか、納得感のあるメッセージを伝えられるように意識しています。
また、エンゲージメントサーベイ後のフォローアップアクションを、マネジメント陣とすすめる中で、個々のメンバーのモチベーションを確認するのは各マネージャーの仕事で、人事はそのアドバイスやサポートにあたる、というスタンスを明確に持つことができました。そして相談を頂いた際には、セオリーに基づいて自信をもってアドバイスできています。
これらは、原理原則を知っているという大きなよりどころを持てたことが、自信に繋がり、できているのだと思います。
一方で、理論だけにならないように、現場を知るための行動も取るようにしています。学んだ原理原則を活かすには、きちんと現場を知る必要がありますので、積極的に現場の方と繋がる機会を作るようにしていますし、コミュニケーションの頻度は以前より高まりました。

会社のパフォーマンスをあげるために
人事は存在する

− 最後に、HRBP養成講座をご検討されている皆様にメッセージをお願いします。

人事は、本当に様々な人の価値観や、利益が複雑に絡み合っていて、どれが正解かわからない中で、その時々でのベストを見つけながら物事を前に進めていくという難しい仕事だと思います。その中で、立ち返れる原理原則を知っているのは、自分を勇気づけることができる、すごく心強いものだなと思います。
現場の方からは、単純業務しかしていないと思われたり、なかなかメッセージが伝わりにくい仕事だったりしますが、会社のパフォーマンスを上げるために人事がいるんだということを講座の中で学んで、尊い仕事をしているのだとプライドを持つことができました
自分が人事として仕事をする上では、人事と言えばこの人!この人がいたから、この施策が生まれて、ポジティブな結果があるんだというふうに言ってもらえるようになりたいと、今は改めて感じています。
人事としてもっと活躍したい、組織に貢献したいと思ってる方には、本当にこの講座を進めたいなと思いますし、私の部下の方にも将来的に受けてもらいたいなと思ってます。

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